2015/01/15

【教材寄附】富士古河E&Cがカンボジア小中学校に文房具など寄附 出身社員の発案

富士古河E&Cは、長く続いた内戦の影響で教育環境が整っていないカンボジアに、文房具や教科書などを寄付するチャリティー活動を始めた。同社には14人の外国籍従業員がおり、その中のカンボジア出身の社員の提案をきっかけに寄付が実現。こうした形でのチャリティーは初めてという。同社では、外国籍従業員からの提案を今後も受け入れていきたいとし「状況をみながらこうした活動につなげたい」と前向きな姿勢をみせる。

 活動は、在日カンボジア留学生協会が主催。カンボジアの過疎地を中心に文房具や教材が不足するなど教育環境に恵まれていないことを踏まえ、毎年文房具などを寄付する活動を続けている。カンボジア出身の20代の同社員が協会の活動を知り会社として対応できないか持ちかけたことで、同社も取り組みに賛同してチャリティー活動を実施することにした。
 寄付したのは、ノートや鉛筆といった文房具や教科書、現地のクメール語と日本語、英語を訳す辞書、パソコンなど。昨年12月30日に、同社現地法人の木戸良幸社長が首都プノンペンの北東約100㎞に位置するカンポンチャム州コンポンシャム市のプレイチャクレイ小中学校を訪れ、文具などを手渡した=写真。文房具は800人の全生徒分を寄付。また、現地ではごみ箱にものを捨てる習慣がないことから、ごみ箱も寄付しており、日本の文化も広めたいという。
 同社は東南アジアを中心に7つの現地法人を抱え海外展開に注力、留学生も積極的に採用。今後も外国籍社員との連携を深めていく。
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