2015/01/21

【建築】「圧倒的な存在感」九大の椎木講堂など選定 福岡県「美しいまちづくり建築賞」

福岡県の第27回美しいまちづくり建築賞の受賞作品が決まった。住宅部門は「大池の住宅」、一般建築の部は「椎木講堂」がそれぞれ大賞に選ばれた。5月6日に開く福岡県景観大会で表彰する。

 応募数は83点。1次審査で各部門4点に絞り込み、現地審査などを経て入賞作品を選考した。
 大賞の「大池の住宅」は、焼杉板を型枠に使用したコンクリート打ち放しの壁の造形が丘陵住宅地の景観美をつくっていると評価した。「椎木講堂」は創立100周年を迎えた九州大学が、伊都キャンパス移転の中核と位置付けている施設で、「圧倒的な存在感」「重厚な風格」とレンガタイルの円筒形の外観意匠を高く評価した。

大池の住宅
福岡県建築住宅センター理事長賞は、既存住宅のリフォーム・リノベーションを対象に入選作品以外から選考した。

 受賞作品の概要は次のとおり((1)建築主(2)設計者(3)施工者、カッコ内は所在地)。
 =大賞=
 〈住宅の部〉
 ▽大池の住宅(福岡市南区)=(1)個人(2)松山建築設計室(3)若杉建設。
 〈一般建築の部〉
 ▽椎木講堂(福岡市西区)=(1)九州大学(2)内藤廣建築設計事務所(3)竹中工務店。
 =優秀賞=
 〈住宅の部〉
 ▽志摩の家(糸島市)=(1)個人(2)田中俊彰設計室(3)千早建設。
 〈一般建築の部〉
 ▽北九州市立戸畑図書館(北九州市戸畑区)=(1)北九州市(2)青木茂建築工房(3)鴻池組・九鉄工業JV。
 =福岡県建築住宅センター理事長賞=
 ▽“時代”移植/The Times Transplantation Building(福岡市博多区)=(1)吉原住宅(2)信濃設計研究所/nano Architects(3)シーズ・クリエイションズ。
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