2015/01/28

【初の女性講師】「建設系高校生徒向け説明会」で新たな魅力伝える 群馬建協ら

建設業界で女性の活躍に期待が高まる中、群馬県、群馬県建設業協会(青柳剛会長)、群馬県測量設計業協会(冨永伸樹会長)は26日、「建設系高校生徒向け説明会」を群馬県沼田市の利根実業高校で開き、沼田土建建築部設計係の吉田美由紀さんが講師を務めた=写真。産学官連携で取り組む同説明会で初めての女性講師となり、女性から見た建設業の魅力や働きがいなど従来のイメージと異なる新たな魅力を伝えた。環境技術科の1、2年生ら44人が参加し、高い関心を集めていた。

 吉田さんは、「女性」「若者」「IT」「環境」をテーマにした群馬建協の『4つ葉のクローバー~地域の魅力を再発見~』の取り組みを中心に建設業を紹介。「建設業は、ものづくりを通じて地域に貢献でき、やりがいのある仕事。世間一般に思われている“建設業イコール雑”というイメージと異なる点も多い」と説明した。
 特に、男性的な印象が強い業界だが、「事務系を中心とした女性職員も建設現場の5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を点検する『環境すみずみパトロール隊』の活動に県内全域で取り組んでいる。2014年度は98人が参加した。他協会からも注目され、今後どのように広がるか楽しみ」と話し、女性が活躍する場が広がるなど変わりつつある業界の実情を伝えた。
 説明会には、3人の女子生徒も参加しており、苦労した点などについて質問が寄せられ、「パトロール隊の活動で嫌なことはなく、現場の雰囲気を柔らかくするなど効果を感じた」と話した。
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