2015/12/05

【大建協】曲線複線トラス桁橋、70m! おおさか東線の大規模現場を親子30組が見学


 大阪建設業協会(奥村太加典会長)は11月28日、親子現場見学会を開いた。小学生と保護者の30組60人が参加し、大阪市城東区で建設が進められている「おおさか東線鴫野地区高架橋新設他工事」(施工=清水建設)と「おおさか東線寝屋川橋りょう外新設他工事」(施工=大鉄工業)の現場を熱心に見学し、大規模工事現場のスケールを体感した。

 冒頭、協会の広報委員長を務める阪口泰一鴻池組取締役常務執行役員経営管理本部長が「見学会は今回で20回目を迎えました。鉄道の建設工事をこのような近くで見ることはめったにない機会ですので、見学しながらどのように新しい路線ができていくのかを学んでください。そして、建設業の仕事に少しでも興味を感じていただき、将来の就職の際の選択肢の1つになればと思っています」とあいさつした。
 続いて、JR西日本大阪工事事務所おおさか東線南工事所の漆畑智英所長が「おおさか東線は2019年春の完成を目指し工事を進めているところです。開通した時には、ぜひ快適な電車に乗っていただき、きょうの見学会のことを思い出してもらえればうれしい」と話した。
 この後、事業の概要や整備効果、工事の特徴などについて、JRの職員が説明したあと、3班に分かれ現場を見学した。

高架橋の現場を見学

 一行は、駅舎改築工事を進めている鴫野駅を見学し、駅舎の設計がその土地の歴史を考慮してデザインされていることなどの説明を受けた。橋台橋梁新設工事の現場では橋長約70mの曲線複線トラス桁橋(下り線)のスケールの大きさに、親子ともに見入っていた。
 おおさか東線は、JR新大阪駅からJR久宝寺駅までの約20.3㎞の路線で、このうち新大阪から淡路駅(仮称)までの3.2㎞が新線、淡路から久宝寺までの17.1㎞が既設路線の施設や用地を活用し建設を進めている。建設主体は、JR西日本のほか大阪府や地元自治体が出資して設立した「大阪外環状鉄道」が担当している。1999年に着工し、放出駅~久宝寺駅間(9.2㎞)は2008年3月に開業した。
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