2015/12/14

【ウッドデザイン賞】「木造ゼネコン」が進める活用術 林野庁長官賞ほか8部門受賞のナイス


 ナイス(本社・横浜市鶴見区、平田恒一郎社長)の「住まいの耐震博覧会」が、今年度新たに創設された第1回「ウッドデザイン賞2015(新・木づかい顕彰)」で優秀賞の林野庁長官賞に選ばれた。同賞運営事務局が10日に東京都江東区の東京ビッグサイトで、2次審査を通過した受賞作品397点の中から最優秀賞、優秀賞、奨励賞の40作品を表彰した。ナイスグループ関連では計8つの取り組みが受賞となった。

 平田社長は、世界的な自然素材、無垢を指向する潮流の中で、「木造ゼネコン」という新たなジャンルをつくり、木構造建築研究所でノウハウを蓄積してきた同社の取り組みを示し、「今回の受賞を機に木材の良さが世の中に浸透していけばいいと思う。プラスの面は山のようにあるので進めていきたい」と述べた。
 同耐震博覧会は木に関連する各種主体が参画し、木を活用した住まいづくりや暮らしの提案、耐震性や省エネ性、健康性に優れた最新の家づくりなどを幅広く情報発信している。ことしは全国5会場で約14万5000人が来場した。02年の開始以来、累計来場者は162万人に達する。
 このほか、同グループ関連が受賞した取り組みは、▽価値を産みだす木材流通▽スマートウェルネス体感パビリオン▽森でつながる家ナイスパワーホーム豊田プレミアム▽パワーホーム、フェニーチェホーム▽ヨーロッパにおける大規模木造老人ホームをはじめとした在来軸組工法建築物▽パワービルド工法▽流域思考に基づいた木材の地産地消ブランドおよび地域経済循環システムの構築--となる。
 主催のウッドデザイン賞運営事務局は活木活木森ネットワーク、国土緑化推進機構、ユニバーサルデザイン総合研究所で構成する。木の良さや価値を再発見させる製品や取り組みの中で特に優れたものを消費者目線で表彰し、木材の利用価値を促進する。建築、木製品、取り組み、技術、研究など木材利用を促進するすべての事象が対象となる。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿