2015/12/10

【意見交換会】小田原市芸術文化創造Cの設計白紙化は何をもたらすか 設計の新居千秋氏と考える 12/13


 これまで積み上げてきた芸術文化創造センターの検討を白紙に戻す神奈川県小田原市の方針決定を受け、芸術文化創造センターを考える会(代表・大須真治中央大名誉教授 )は13日、小田原市民会館で「新居千秋さんと共に考える意見交換会」を開く。入場無料(予約不要 )。時間は午後3時30分から。議論を活発化し、施設のあり方を探る。画像は新居千秋都市建築設計による技術提案書より。

 同センターは、2013年3月に公募型プロポーザル方式で新居千秋都市建築設計(東京都目黒区)を設計者に特定した。基本設計、実施設計を経て、ことし6月に建設工事の施工者を選ぶ一般競争入札を公告したが、予定価格を超過して不調となった。
 市は市場調査を実施して対応を検討した結果、「実施設計にとらわれない自由な発想による事業提案を軸に整備の可能性を探っていく」と設計内容を白紙に戻し、設計・施工一括発注(デザインビルド=DB)の公募型プロポーザル方式で新たな事業者を選ぶ方針を打ち出した。
 考える会は、この決定に対して、▽2年間ともに苦労を重ねてきた市民検討委員、専門委員、設計者、アドバイザーが参加して十分に検討すべきではなかったか▽短期間の設計で基本計画の内容がきちんと反映されるのか▽適正な要求水準は誰がつくるのか▽建設費削減で「安かろう、悪かろう」の施設になる恐れ▽小ホールを延期し、大ホールを先行する案を有力な選択肢として検討すべき--など9項目の質問や疑問を加藤憲一市長に投げ掛けている。今回の意見交換会でセンターの早期実現への議論を深める。
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