2011/06/27

東京・江東区が、有楽町線延伸を積極化

 東京都江東区が地下鉄有楽町線の延伸に向けた調査を進めている。有楽町線は現在、埼玉県の和光市から江東区の新木場までを結んでいるが、運輸政策審議会で豊洲から住吉までの延伸計画が盛り込まれている。江東区では、概算建設費が900-1100億円程度になると試算し、豊洲新市場の整備などを見据え、事業化の推進に本腰を入れ、10年度から建設基金の積み立ても始めている。
 今回の調査では、路線延長は5・2㌔、東西線と結節する中間駅として東陽町駅を設定した。2つの新駅を設置するプランも想定し、今後は区の都市経営的な観点や東京地下鉄の中長期的な経営視点など上位レベルの意見も取り込み、運行・施設計画や需要予測の深度化を図る。震災対応や輸送障害発生時のリダンダンシー確保など、より広域的な視点も議論に加えていく。
 同区間の延伸は国の運輸政策審議会答申18号で、15年までに整備着手することが望ましい路線に位置付けられている。
 施設計画案によると、豊洲駅~東陽町駅~住吉駅の各中間に新駅の設置を想定。豊洲駅と住吉駅における既設路線との接続で必要になる工事を含め、概算建設費は最大で約1100億円を見込む。中間新駅を設けない場合は約900億円としている。
 事業実施に当たっては都市鉄道利便増進事業費補助の活用を念頭に置いており、第3セクターが整備主体、東京地下鉄が営業主体になることをイメージしている。
 現状では車両改造や便数調整などにより、さまざまな制約条件のクリアが不可欠だが、ピーク時に1時間当たり8往復する運行計画を想定した結果、豊洲~住吉間、住吉~和光市間とも30年程度で収支が黒字になると分析した。
 同区間の延伸はリーディングプロジェクトとして検討されているもので、将来的には8号線押上~亀有間、11号線(半蔵門線)押上~松戸間の延伸も視野に入れている。

有楽町線の車両(東京メトロ)


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