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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/08/31

年間2万人の来場見込む! LIXILが高松に県内最大級のショールーム

LIXILは31日、「LIXILショールーム高松」をオープンさせる。展示面積は1,000㎡で、住設メーカーとしては香川県内で最大級となる。年間来場者数2万1,600組を目指す。29日に関係者向けの内覧が行われた。システムキッチンやバスルーム、トイレなどの水回り商品を始めタイルやインテリア建材、窓、玄関、門扉、フェンス、カーポートなどのエクステリアに至るまで幅広く展示している。

高速道路の遮音壁に太陽光発電 NEXCO西日本が9月8日から適用実験

西日本高速道路会社は遮音壁に太陽光発電を適用するための実験準備ができたことから9月8日にスタートさせる。垂直に立つ遮音壁に設置するため、発電効率は通常よりも落ちるが、設置可能な延長が長く、既存設備を有効活用できることから、今後の設置の可能性を検討することにした。山陽自動車道の淡河パーキングエリア〈下り線〉(神戸市)と同三木サービスエリア〈上り線〉(兵庫県三木市)に適用し、1年間にわたって実験する。

ついに日本一の高さに!! 近鉄・あべのハルカスが鉄骨高さ300mに到達

地上300mを超えたハルカス
近畿日本鉄道が大阪市阿倍野区で建設を進めている「あべのハルカス」の鉄骨高さが、30日午前5時22分に地上300mに達し、ビルとして日本一の高さとなった=写真。今後、内外装の工事などを進め、2014年春に開業させる予定だ。11年2月2日から地上工事に着手し、同8月24日に100mを突破。3月19日に200mに到達していた。

2012/08/30

ガラス、アルミ、そして土 10月にギャラ間で山下保博×アトリエ・天工人展

土の礼拝堂外観 (C)AtelierTekuto
建築家・山下保博氏の展覧会「山下保博×アトリエ・天工人展 Tomorrow-建築の冒険」が10月13日から、東京都港区のTOTOギャラリー・間で開かれる。ガラスやアルミ、土などの素材を巧みに操る山下氏の活動を紹介する。11月1日には、同区の建築会館で講演会を開く。入場無料。問い合わせは、同ギャラリー・電話03-3402-1010。


スレンダーさを限界まで追求 RC狭小住宅を低コストで実現

狭小敷地でも存在感を示す
ビルに囲まれた都市の狭小敷地に、スレンダーでしなやかな戸建住宅が生まれた。基礎部分のコストダウンを目的に躯体重量を極限まで軽くしたことで、結果的にRC造でありながら無骨なイメージは消し去られ、スマートな内外観を実現した。設計を手掛けたM・A・D(横浜市)の基真由美代表は「結果的に全体の仕上がりに寄与できた」と、狭小住宅の新しい解に可能性を感じている。

11月から地下水バイパス稼働へ 福島第一原発廃炉作業のいま

地下水バイパス計画
震災からの復興、とりわけ福島県の再生には福島第一原子力発電所事故の1日も早い収束が不可欠であることは論をまたない。27日に開かれた政府と東京電力による同発電所の廃炉に向けた中長期対策会議(議長・枝野幸男経済産業相、細野豪志原発事故担当相)の第9回運営会議では、7月末に改定された中長期ロードマップに基づく進捗状況が報告された。直近1カ月の状況と今後の主な取り組みを紹介する。

2012/08/29

トンネル貫通の瞬間! 大和御所道「巨勢山トンネル」でめずらしい光景

トンネル貫通の瞬間。外光が坑内に降り注ぐ!
近畿地方整備局が整備を進めている大和御所道路(御所区間)の巨勢山(こせやま)トンネルが24日、貫通した=写真。施工は大林組が担当。2010年11月から掘削を進めてきた。同区間で計画されている4カ所のトンネルのうち最初の貫通となる。

BIMモデルのIFCチェックソフト ソリブリ社CEOが来日広報

エーアンドエー(本社・東京都千代田区、内田和子社長)は27日、東京都港区の東京コンファレンスセンター品川で、フィンランドからソリブリ社のヘイッキ・クルシャルビCEO(最高経営責任者)を招き、「Solibri Model Checker(ソリブリ・モデル・チェッカー)日本語版」の製品発表会を開いた=写真。

2012/08/28

宇都宮大が4連覇!! 学生対抗コンクリカヌー大会

土木学会関東支部は25日、埼玉県戸田市の荒川左岸にある荒川調整池「彩湖」で、学生による第18回コンクリートカヌー大会(関東地方整備局、日刊建設通信新聞社などが協賛)を開いた。全国の高校、高専、大学から過去最多となる47チームが参加。真夏の湖上で熱戦を繰り広げ、宇都宮大学の「ORCA」が総合優勝し、4連覇を飾った。

熱中症対策!「冷やし合材始めました」 前田道路の中温化アスファルト

前田道路は、舗装工事の熱中症対策や作業環境改善を目的に、普及型中温化アスファルト混合物「レアブ」の試験販売を始めた。通常のアスファルト混合物に比べ、混合・施工温度を30度程度下げることができ、販売先からも上々の評判を得ているという。

オブジェクト定義のいらないBIM機能搭載 ArchiCAD16

グラフィソフトジャパンは、9月25日に市場投入するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトの最新版『ArchiCAD16』の概要を発表した。最新版は直感的にデザインできるモデリング機能「モルフツール」を追加することで、コンセプト段階から基本・実施設計まで一気通貫のBIMを実現できる。使い勝手の向上に部材や建具などのBIMパーツを一括管理できる専用サイトも開設する。

2012/08/27

重要文化財の中之島図書館ほか2棟を補強 大阪府教育委

中之島図書館
大阪府教育委員会は、重要文化財(建造物)の府立中之島図書館本館ほか2棟耐震補強工事の一般競争入札を第3四半期に発注する。発注規模は3億5000万円-19億4000万円。2013年1月にも着工する。工期は1年10カ月を予定しており、完成予定は2014年度となる。

橋梁40、橋脚240基が彩る曲線美 東海環状道の大垣西IC~養老JCT

多数の構造物で構成されたアーチを新幹線が通り抜ける
国土交通省と中日本高速道路会社(NEXCO中日本)が整備を進めてきた東海環状自動車道の大垣西インターチェンジ(IC)~養老ジャンクション(JCT)間6㌔がほぼ完成した。21日に報道公開された本線部は、舗装や通信・表示設備も完了し、総仕上げの段階を迎えている。構造は全線高架形式で、橋梁40橋、橋脚約240基が連続した曲線美を描いている=写真。総事業費は約885億円。岐阜清流国体を控えた9月15日に開通する。

佐藤福島知事と村井宮城知事が復興会談

佐藤雄平福島県知事は22日、村井嘉浩宮城県知事を訪れ=写真、東日本大震災と原発事故からの早期・復旧復興に向けて意見を交わした。

2012/08/26

五輪の建築は「祭りのやぐら」でしかない 山嵜一也のコラム『書を読み海を渡れ』

奇抜なモニュメント、簡素なスタジアム
「そういうことか……」のどかな田園風景から、荒々しい産業革命への場面転換。すすけた労働者たちの頭上の熱せられた鉄の五輪マークから火花が降り注ぐ。開会式リハーサルを見ることができた僕はこの瞬間、ロンドンオリンピックにおける建築の役割を明確に理解した。オリンピック誘致にかかわってから7年。開幕まであと1週間を切った晴れた夕暮れの日のこと。

著者に聞く 『エコハウスのウソ』前真之東大准教授

前 教授
「夏旨、冬旨のどちらかと言われたら、『冬旨』の住宅をつくる方がいい。最終的な目標は無暖房無冷房の住宅だが、当面は無暖房を重視したい」。エアコンなしの「夏を旨とすべし(夏旨)」の家が、究極の省エネ住宅のようにもてはやされる昨今だが、環境工学の専門家である著者の前真之東大准教授は、「空間表現の一環ではないかと勘ぐられるような、通風を視覚化しただけの『夏旨』を喧伝する住宅が目立つ。現場に行くと教科書にはない『ウソ』がわかってきた」と言う。著書は28テーマを物理の原則に照らして楽しく解説している。

2012/08/25

「居心地のいい場所をつくる」関西若手建築家の群像 前田茂樹氏 

フランスのドミニク・ペロー・アーキテクチュール(DPA)でチーフアキーテクトを務めた経歴を持つ。自身にとってのいい建築とは「建つことによって居場所が多くなる建築」だとし、「配置計画と内部空間を均等に考え、多くの居心地のいい場所をつくっていきたい」と意欲を燃やす。

地場ゼネコン初! 加賀田組、福田組、本間組が連携して電子商取引導入

加賀田組、福田組、本間組の3社は、連携して電子商取引(CI-NET)を導入する。地場ゼネコンとしては全国初となる取り組み。3社には共通する取引先も多く、連携することで導入のメリットが最大限に生かされると判断した格好だ。国土交通省は、今後、他の地域における普及促進のための参考事例になるとみている。

竣工へラストスパート! 仙台の復興シンボル「ゼビオアリーナ」

高所作業車が林立する現場
三菱UFJリース、ゼビオが建設する、民間企業としては全国で初めての大規模多目的アリーナ『ゼビオアリーナ』は、震災からの復興に向かう仙台市民の希望がつまった注目のプロジェクトだ。三菱UFJリースと佐藤工業が共同で、仙台市太白区のあすと長町地内に計画し整備中の『あすと長町スポーツタウン』の中核施設となる。

2012/08/24

愛知学院大の名城公園キャンパスが起工

愛知学院が名古屋市中心部に整備する愛知学院大学の「名城公園キャンパス」建設工事地鎮式が22日、同市北区の建設地で行われた。中野重哉愛知学院理事長ら学校関係者を始め、設計・監理の大建設計、施工の熊谷組・名工建設JV、総合監修を手掛けた涌井史郎東京都市大教授ら約100人が出席し、工事の安全を祈念した。

JVでの応募が可能に!参加要件の厳しさに質問殺到 新国立競技場国際コンペ

現在の国立競技場
日本スポーツ振興センターは、7月に告知した新国立競技場基本構想国際デザイン競技の募集要項に関する質問に対する回答書を公表した。応募資格に国際的な建築賞の受賞経験か収容定員1万5000人以上のスタジアムの設計実績のいずれかを設定していることもあり、「(コンペ実施の)メッセージに広く世界にアイデアを募りたいとの記載があるが、(ハードルが高く)、一部の者しか応募できない」として、参加要件の再考を求める質問もあった。

港の風景と調和する「丘のような庁舎」 長崎県庁舎の設計

九州地区の県庁舎としては、1996年に竣工した鹿児島県以来となる全面的な本庁舎移転建て替え計画が長崎県で進められている。公募型設計プロポーザルに入選した日建設計・松林建築設計事務所・池田設計JVが提案したのは、低層化によるコンパクトで風景に溶け込む「丘のような庁舎」だ。新庁舎が建つ長崎港は、1571年にポルトガル船が入港し、交易を求めたのを機に開港、江戸時代には唯一世界に向けて開かれた港として西洋文化を受け入れ、日本に新しい風を吹き込んだ。その長崎港を望む地に、これまでにない新しい県庁舎のイメージが具現化される。

2012/08/23

「落下原因解明に引き続き挑む」 朱鷺メッセデッキ事故で渡辺SDG代表が講演

7年以上にわたる裁判を経て、ことし3月に朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故訴訟の判決が下され、裁判所は原告である新潟県の請求を棄却した。東京構造設計事務所協会(ASDO)主催の講演会で、構造設計集団・SDGの渡辺邦夫代表は、裁判での闘いを振り返るとともに、事故原因解明の必要性を訴えた=写真。

スタジオ・ムンバイ展「Praxis」 名古屋大准教授 脇坂圭一の展覧会見聞録

TOTOギャラリー・間で開かれている「Praxis(プラクシス)」
ビジョイ・ジェイン氏率いるスタジオ・ムンバイの展覧会「Praxis(プラクシス)」が、TOTOギャラリー・間で開かれている。ジェイン氏は1965年にインド・ムンバイで生まれ、ワシントン大学で教育を受け、米国、英国で実務についた後、95年にスタジオ・ムンバイを設立した建築家である。日本ではまだ知名度は高いとはいえないが、ヴィクトリア・アルバート博物館(2010年)やヴェネチア・ビエンナーレ(同)への出展、フランス建築協会・世界サスティナブル建築賞受賞(09年)など近年、国際的な評価が高まっている。

米国SCI-arcがデジタルデザイン使って東北復興プランを作成!

法政大で開かれた最終レビュー
南カリフォルニア建築大学(サイアーク、SCI-arc)の大学院生15人が、宮城県南三陸町の陸前戸倉などを調査し、同大が得意とするデジタルデザインを駆使して地域再生のマスタープランを制作した。学生の提案に対してサイアークの日本スタジオ責任者であるジョン・ボーン氏は「学生たちが作成した5つのモデルは、現在の技術力に見合った提案から、未来的な構造を含めた5段階で作成された。これらから、地域の方が自然、伝統、経済面を含めて組み合わせてもらえればうれしい」と話している。

2012/08/22

スマートフォンで玉掛け多吊り計算ができる! 「D.C.吊る~ん」が無料公開

アンドロイド版アプリで
玉掛け計算できる
シャックルやフックなど建設現場用の吊り具製造メーカー、大洋製器工業(大阪市)が、スマートフォンで利用できる玉掛け専用の多点吊り計算アプリケーションを始めた。これまでに500件ものダウンロードがあったという。

TOTO「ウォシュレット」の驚くべき変遷 和の精神で“おもてなし"

「ウォシュレットG」
TOTOが北九州市の歴史資料館に収蔵している初代の温水洗浄便座「ウォシュレットG」が、日本機械学会の機械遺産に認定された。家庭で使われる機械では初めて。1980年6月の初代誕生以来、これまでにウォシュレットの出荷台数は世界規模で累計3,000万台を超えた。その進化は、TOTOの技術開発の歴史でもある。

日建設計・山梨グループのBIMがわかる展示会

日建設計の山梨グループの活動、実績を紹介する展覧会が、東京都港区のオリエアート・ギャラリーで始まった=写真。模型や写真展示のほか、展示にかかわる作業をログとして記録するなど、展示会そのものに設計活動を反映させている。20日に開いたオープニングレクチャーで山梨知彦氏は「展示は、来場者が設計室の一員と感じるようにつくった」と、ポイントを説明した。

2012/08/21

2つの整備新幹線 北陸・九州新幹線が相次いで悲願の着工! 

金沢・敦賀間の起工式
北陸新幹線金沢・敦賀間と九州新幹線西九州ルートの諫早~長崎の工事起工式が18、19日に相次いで開かれた。北陸新幹線金沢・敦賀間は工事長さ114・4㌔におよび、西九州ルートは、在来線と相互乗り入れできるフリーゲージトレインを国内で初めて導入する。

2800人で一斉に切替工事! 京王線調布駅などが一晩で地下化

2800人で一斉に切替工事
京王電鉄は、東京都と調布市内で進めている京王京王線・相模原線(調布駅付近)連続立体交差事業で、19日未明から同日朝にかけて地上線から地下線への線路の切替工事を行った。事業区間内の3カ所で上下線を同時に切り替える都事業では初の試みで、計6工区で約2800人が作業に当たり、予定より約30分早い午前9時35分に地下線での運行を開始した。

江戸中期の数寄屋建築がスケルトン状態で展示中! 神戸の竹中大工道具館

A4に展示されている数寄屋模型
竹中大工道具館(神戸市)による巡回展「数寄屋大工-美を創造する匠-」が20日、東京都江東区の竹中工務店東京本店のギャラリーA4(エークワッド)でスタートした。目玉は、江戸中期の茶室を実物大で復元した構造模型。仕上げ前のスケルトン状態のため、土壁や天井の裏に隠されたさまざまな伝統建築技術を目の当たりにできる。このほか、木組みの模型や道具、建具、名工たちによる図面など約150点を展示している。東京会場の後、神戸市、名古屋市と巡回展示する予定だ。

2012/08/20

古谷氏と五十嵐氏が審査担当 9月18日までJIA東北住宅大賞を受付中!

日本建築家協会(JIA)東北支部(渡邉宏支部長)は、第6回JIA東北住宅大賞の応募登録を9月18日まで受け付けている。作品の提出期限は10月22日まで。11月18日に青森市の「ねぶたの家ワ・ラッセ」で公開1次審査を行う。2013年3月に現地審査を行い、入賞作品を発表する予定だ。

中国・重慶で合材工場の開業式典 ニチレキ

ニチレキの中国・重慶市の合弁会社である重慶三瀝高科道路材料有限公司(三瀝公司)が、同市●(さんずいに立に口)陵区で建設を進めていた改質アスファルトとアスファルト乳剤の製造工場と本社事務所が完成し、本格的な事業活動を開始した。工場は安全や環境、消防、職業病対策など各役所の検査終了後、9月から稼働する。既に一般改質アスファルト2万tを受注しており、同社では2016年度売上高として2億3000万人民元(約30億円)を計画している。

「豪雨災害と闘え!」緊急活動ドキュメント 京都府南部地域豪雨

お盆休み中の14日未明、近畿地方を記録的な豪雨が襲った。中でも宇治市など京都府南部地域では、河川の氾濫や土砂崩れで道路が寸断されて集落が孤立。宇治市からの要請を受け、京都府が災害救助法の適用を決めるとともに、地元自治体と近畿地方整備局、京都府などが連携してスクラムを組み、緊急活動を行っている。
 写真は打ち合わせする緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)。

2012/08/17

変わらないリニューアル! 「前川イズム」保つ東京都美術館大規模改修の全て

リニューアルオープンした東京都美術館

 建築家・前川國男の設計による東京都美術館が1975年の完成から37年にしてことし4月にリニューアルを終え、6月末に全館グランドオープンした。現在開催されているリニューアルオープン記念「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」(9月17日まで)には連日大勢の美術ファンが詰め掛け活況を呈している。建築の持つ永続性を重視した前川建築の大規模改修に当たり、美術館側が基本方針に据えたのは「変わらない」リニューアルだった。

和の雰囲気生かした木造施設 徳岡設計の九州大の伊都ゲストハウス

伊都ゲストハウス
徳岡設計(兵庫県尼崎市)は、木材の特性を生かした木造公共建築に取り組んでいる。3月末に竣工した九州大学伊都キャンパスの伊都ゲストハウス(福岡市西区元岡744、木造3階建て延べ2110㎡、施工・松井建設)は、キャンパスとの調和を図るとともに、外国人研究者を迎えるのにふさわしい「和の雰囲気が感じられる」木造施設になっている。

「フジタの海外力に期待」 大和ハウスがフジタ子会社化について会見

大和ハウス工業本社 (Photo taken by Jo.)
大和ハウス工業によるフジタの子会社化に伴い、大野直竹大和ハウス工業社長と上田卓司フジタ社長が10日、大阪証券取引所で記者会見を開いた。「フジタの海外力に期待する」という記者会見の主なやりとりの内容は次のとおりだ。

2012/08/16

「国際ハブポート」京浜港! 日本初16mの大深度バースを建設中

本牧ふ頭(耐震化を進めているD突堤)
国際コンテナ戦略港湾に選定された京浜港の「東アジアの国際ハブポート」化に向けて、関東地方整備局京浜港湾事務所は、横浜港のふ頭再編やコンテナターミナルの機能強化を推進している。現在、基幹航路の維持・拡大を目指した「南本牧ふ頭」の整備、横浜港の中心的な役割を担う「本牧ふ頭」の強化、集荷環境の強化やコンテナ輸送の効率化を図る「横浜港臨港道路」の建設など、さまざまな事業が着々と進んでいる。

「公園の中のまち」とは!? 公共空地を生かす中野セントラルパークの挑戦

中野セントラルパーク
公園の中にまちをつくる--。東京建物と鹿島、昭栄、日本土地建物、戸田建設が事業推進し、5月に全体竣工した大規模複合再開発事業「中野セントラルパーク」(東京都中野区)で公共空地を活用し、地域や大学、行政、入居テナントの交流やにぎわいを創出する取り組みが計画されている。
 「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に基づくもので、3日にはその初弾として、テナントとして入居するキリンビールなどと連携した「夏まつり」を開催。地域住民、ワーカー、隣接大学関係者などが多数参加し、地域の子どもたちやクリエーターによるデジタルアート上演などを鑑賞した。

大和ハウスのフジタ買収 ハウスメーカーとゼネコンの融合

握手する大野大和ハウス社長(左)と上田フジタ社長
大和ハウス工業は、フジタの株式を取得し、子会社化することを決めた。フジタの持つ技術力、企画力、販売チャンネルと大和ハウスの提案力、ビジネスモデルを融合することで、コア事業の競争力強化、収益機会の開拓といった「成長の継続」と海外拠点の整備、海外展開の業容拡大といった「成長への布石」につながるとみている。ゴールドマン・サックスが組成したファンド「フジタ・ホールディングス」が保有するC種優先株式888万8889株、D種優先株式1000万株を500億円で取得、12月20日に株券を譲り受ける予定だ。

2012/08/15

伊東豊雄氏らの東京シンポなど計画 熊本県のアートポリス25周年建築展


 熊本県は、「くまもとアートポリス(KAP)建築展2012」の概要を明らかにした。9月8日の東京シンポジウムを皮切りに、25周年記念国際シンポジウム、展覧会、バスツアーなど多彩なイベントを企画している。

2012/08/14

「建設業の経営厳しい」が8割占める 埼玉建協のアンケート

建設業の経営は厳しい局面が続く(写真はイメージ)
埼玉県建設業協会(真下恵司会長)は、2012年度建設業等に関するアンケートの結果をまとめた。経営状況の設問では、「横ばい」「少し悪い」「悪い」で合計80%を占めるなど、依然として会員企業が厳しい経営環境に置かれている状況が浮き彫りとなっている。今回のアンケート結果は、埼玉県など主要発注機関に報告する。

2012/08/13

ヴェネチア・ビエンナーレに陸前高田の「みんなの家」を出展

陸前高田で建設中の「みんなの家」
29日に始まる第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示に、乾久美子、藤本壮介、平田晃久の若手建築家3氏と写真家の畠山直哉氏が参加する。現在、岩手県陸前高田市で建設中の「みんなの家」と同時並行で進め、この家のプロセスを展示する計画だ。

2012/08/12

人、自然、建物が調和する空間創造 獨協大学が建設する「学生センター」

学生センターの完成予想
獨協大学(埼玉県草加市)は9月末の竣工を目指し、同市学園町の大学敷地内に「学生センター」の建設を進めている。人と自然と建物が調和する空間を創造する同施設は、「獨協さくら橋から始まるプロムナード正面にあり、現在進行中の『埼玉県水辺再生100プラン事業』による伝右(でんう)川親水護岸工事の完成と相まって、キャンパス最前線に位置する大学のシンボルになるものと期待される」(犬井正学長)。基本設計を石本建築事務所、実施設計と施工を大林組が担当。石本事務所がプロジェクトマネジメントを手掛け、効果的に事業を推進している。

2012/08/11

建築屋のための鉄骨工事見積の手引きを発刊 日建連関西

日本建設業連合会関西委員会(委員長・奥村太加典奥村組社長)は、ゼネコンの見積担当者が、鉄骨工事の見積書作成や鉄骨専門会社の見積査定の資料として活用できる『建築屋さんのための鉄骨工事見積の手引き』を発刊した=写真。

2012/08/10

九州整備局が打ち水大作戦 職員も浴衣で水まき

九州地方整備局は8日の夕方、福岡市博多区の第2合同庁舎の玄関先で、打ち水を行った。職員らが水をまき、一服の清涼感を味わった=写真。
 博多まちづくり推進協議会ら官民で取り組む打ち水大作戦の一環で、この日は博多駅周辺の23カ所で一斉に水がまかれた。

『打ち水大作戦のデザイン』 AmazonLink

東京芸術劇場 9月1日にリニューアルオープン

一新されたアトリウム
約1年半にわたる改修を終え、東京都の東京芸術劇場が9月1日にリニューアルオープンする。劣化した建物、設備の大規模改修にあわせてホールの音響改善やバリアフリー対応を施し、アトリウムのイメージを一新した。改修設計・監理は松田平田設計(総括)、香山壽夫建築研究所(意匠・劇場協力)などで構成するチームが手掛けた。創造発信型の舞台芸術拠点として、新たな文化を生み出す。

土壌8割を再利用可能! 清水建設がセシウム浄化プラントを公開

実証プラント
清水建設は9日、福島県広野町で土壌中のセシウムを除去する実証プラントと除染作業現場を報道陣に公開した。実証プラントでは、新開発のスクラビング(擦りもみ洗浄)機能によって高い浄化率と減容率とを両立し、最大8割の土壌を再利用できる見通し。最終工程の高濃度汚染土処理を自動化するなど、作業員の安全性も高めた。1m3当たり2万円の処理コストを目指す。

2012/08/09

建築学会が初めての「デジタルデザイン・コンペ」

建築会館で開かれた審査会
日本建築学会が、2012年技術部門設計競技を開いた=写真。ことしは情報システム技術委員会が主催し、「デジタルデザイン環境によって可能になる建築・都市」をテーマに行った。今回のコンペの特徴は、デジタルデザインを使って、斬新な社会課題を解決することだ。昨今、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)という概念が浸透し、コンピューターの発達とともに、建築機能のアルゴリズムを使った解決も可能となってきた。そこでコンペでは、たとえば内部の空気流動を踏まえた構造や構法によるサステナブル建築や、大規模な自然災害に迅速に対応できる建築デザインなどを募った。