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建設工事の動きDigital

建設専門紙が本気でつくった工事データベース

2012/04/29

LED、太陽光発電導入に本気モード 東京地下鉄がエコプロジェクトを始動

 東京地下鉄は、さまざまな環境技術を複合的に取り入れるエコプロジェクトを本格始動する。LED(発光ダイオード)照明の設置や自動運転装置付エスカレーターの導入などにより、環境負荷を低減するとともに、自然エネルギーを積極活用する。

「コミュニティ・アーキテクツ」を語る 藤本昌也日本建築士会連合会会長

 東日本大震災からの復興やまちづくりの機運の盛り上がりに伴い、コミュニティ・アーキテクトに対する認識・関心が高まりを見せている。こうした中で、日本建築士会連合会は「コミュニティ・アーキテクツにかかわる研究、活動を本格的に、また継続的に行っていきたいと考えている。このシンポジウムはその記念すべき第一歩にしたい」(藤本昌也会長)として昨年のUIA(国際建築家連合)東京大会では「コミュニティ・アーキテクツ」をテーマに公開シンポジウムを開催した。建築士・建築士会が取り組むべきテーマとして明確に打ち出したコミュニティ・アーキテクツの概念や方向性などを藤本会長に聞いた。

2012/04/28

BIMプロジェクトを追う! 清水建設の「日本ガス協会ビル建替計画」

 東京都港区に建設中の日本ガス協会ビル建替計画は、設計・施工を担当する清水建設にとって、2次元CADを一切使わず、3次元CADだけでBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を実現しようと試みるトライアル現場だ。協力会社からの3次元データ提供によって、「完全3次元施工図」の運用が成立した。現場で構築したデータ共有のルールを、社内のBIM標準に発展させる目的もあり、今後のBIMを占う重点プロジェクトに位置付けている。

「東京都耐震マーク」の交付受付が開始に 特定緊急輸送道路沿道建物を対象

 東京都は、都民が建築物の耐震性能を容易に判断できる仕組みとして「耐震マーク表示制度」を創設、24日から耐震マーク=写真=の交付受付を開始した。対象建築物は、2011年4月に施行した緊急輸送道路沿道建築物の耐震化推進条例で示す特定緊急輸送道路に敷地が接する建物。申請書と耐震基準への適合を確認できる書類の2点を郵送か持参により受け付ける。

2012/04/27

目の錯覚を建築に埋め込む タトアーキテクツの島田陽氏

『山崎町の家』 撮影:鈴木研一
 「外から見た印象どおりの建物だと面白くない」。島田氏の建築は、騙し絵に似た『目の錯覚』のような印象を与える。「昔から人の『認識』に興味があり、常に多義性を意識して設計している。見る人の意識を操作することで設計が多様になる」。事務所名である「タトアーキテクツ」の「タト」も、横書きにすれば「外」に見える。

トラスの美しさが浮かび上がる 東京ゲートブリッジのライトアップ開始

 2月に開通した東京都江東区と埋立地を結ぶ「東京ゲートブリッジ」(2618m)のライトアップが、25日にスタートした。光と影の組み合わせにより、同橋の特徴であるトラス構造が海上に立体的に浮かび上がった。橋板側面に取り付けたLED(発光ダイオード)が季節にあわせて色を変えるなどの仕掛けが施されている。照明デザインを担当した石井幹子氏は「日本文化が季節に寄り添うように、日本的な照明を考えた」とポイントを説明した。

金賞に「向陽ロッジアハウス」 東京士会の2012年住宅建築賞

 東京建築士会が主催する「2012年住宅建築賞」の入賞4点、奨励賞1点が決まった。入賞のうち金賞は、金野千恵氏(建築設計コンノ)が設計した向陽ロッジアハウスに決まった。5月23日に東京都中央区の同会会議室で開く総会で、表彰式を開く。応募は101点。審査は塚本由晴(委員長)、安藤邦廣、トム・ヘネガン、中谷礼仁、平田晃久氏の5氏で実施した。受賞作品は7月2-13日に東京都中央区のDICCOLORSQUAREに展示する。

「新東名」 特集ブログを開設

 4月14日に開通した「新東名」の特集ブログを開設しました。新東名で建設された構造物の紹介などを行っています。
 ぜひご覧ください。

http://shintomei.blogspot.jp/

2012/04/26

「現代の木造校舎」 隈研吾氏の帝京大学小学校が竣工

 「現代の木造校舎を目指した」(隈研吾氏)という「帝京大学小学校」(東京都多摩市)が竣工、新校舎での授業が始まった。現代の木造校舎というのは、設計を担当した隈氏によると「大きな屋根と内外装における木のマテリアリティで構成される」建築物だ。構造そのものは校舎棟がRC・SRC・S造、体育館棟がS造となる。規模は3階建て延べ7,781㎡。帝京大学小学校は設計を日本設計・隈研吾建築都市設計事務所JV、施工を竹中工務店が担当した。

「渋谷駅周辺が劇的に変わる!」 建築家・内藤廣氏がデザイン講義

 東京の渋谷という土地が持つ文化・文脈を再開発に生かそうと、建築の実務者、建築を学ぶ学生、劇場・ホール関係者らで構成する「渋谷文化楽会」の第1回例会が、渋谷駅前の「渋谷文化研究室」で開かれた。第1回は都市再生緊急整備地域に指定されている「渋谷駅周辺」で、デザイン面を検討する委員会の座長を務める建築家・内藤廣氏が講演した=写真。

福島第一原発で海側遮水壁に本格着工 水面埋立免許が交付

 東京電力は25日、福島第一原子力発電所1-4号機の既設護岸前面に設置する遮水壁の本格施工を開始した。これまで、測量やボーリング調査などの準備工事を進めてきたが、20日付で福島県から公有水面埋立免許が交付され、本体着工に必要な手続きが整った。施工は港内側の第1工区を鹿島、港外側の第2工区を前田建設工業が担当。2014年7月をめどに、全工程を完了する計画だ。

2012/04/25

「旧東京音楽学校(東京芸術大学)奏楽堂」を語る! 米良 美一さんにインタビュー

 現在も日本歌曲やクラシックのコンサートを続けている「旧東京音楽学校(東京芸術大学)奏楽堂」は、東京・上野公園の一角に瀟洒(しょうしゃ)な佇まいを見せる。1890年(明治23年)、木造の東京音楽学校新校舎が完成し、その2階に日本初の純粋な音楽ホールとして誕生した。1929年に日比谷公会堂がオープンするまで、洋楽公演の中心を担ったことから歴史的意義は大きい。70年代に入り老朽化で存続が危ぶまれたが、著名な音楽家や建築家の運動などで87年、300mほど道を隔てた現在地に復元移築された。歌手の米良美一さんは十数年前、ここでの日本歌曲コンクールで3位に入賞。以来、何度かコンサートを開いている。「滝廉太郎先生などがここで日本の文化向上に情熱を持って取り組まれた。そうした音楽の先輩に思いを馳せながら歌えるのはほかのホールにはない醍醐味です。木造の奏楽堂がいまも大切に使われていることには敬意を払っています」

南極・昭和基地に15人目の技術者を派遣 飛島建設

南極での型枠工事
 飛島建設は、第53次日本南極地域観測隊に建築技術者を派遣した。同社は国立極地研究所から要請を受け、1994年から毎年、観測隊の設営部門(建築・土木)に技術者を派遣している。同社にとって15人目の派遣となる今回は、分厚い海氷に阻まれて観測船「しらせ」が接岸できないトラブルにも見舞われたが、設営計画を変更して無事に任務を完了した。

設計は日建JV 「渋谷ヒカリエ」があす26日に開業!

 東京急行電鉄などが、東京・渋谷に26日オープンする超高層複合施設「渋谷ヒカリエ」が報道公開された。最先端機能を備えたオフィスや東急百貨店がプロデュースする新業態の商業施設のほか、旧東急文化会館のDNAを引き継ぎ、東洋最大級の劇場など文化・情報の発信拠点も設けた。24日に施設内で会見した東急電鉄の野本弘文社長は、「若者だけでなく、幅広い世代に渋谷を楽しんでもらいたい。渋谷は今後も、駅やホーム跡地の開発などにより大きく変わる。さらなる進化を応援してほしい」と語った。

最下階から格子状連壁/建物利用しながら地盤改良

 竹中工務店は、既存建物直下に格子状連壁を構築する液状化対策工法「コンパクト・ジオラティス工法」を開発した。建物の最下階から小型の掘削機を使い、地盤中に柱状改良体による格子状連壁を構築する。施工階より上のフロアは通常どおり使用できるのが特徴で、すでに東京都江東区庁舎で適用している。同社は今後、積極的な提案を進め、潜在市場の掘り起こしにつなげたい考えだ。  同工法は、液状化対策として地中に格子状連壁を作る「TOFT工法」を応用し、既存建物にも適用できるようにした。高圧噴射による改良体は、汎用的な小型の施工機械を使って構築するため、最低2.4m程度の天井高さがあれば施工可能だ。  江東区役所の場合、1階の駐車場部分から地中に改良体を施工する。計270本の円柱改良体をつなげて格子状連壁を構築する計画で、通常は直径1mの改良径を2.3mに拡大することで床にあける穴の数を削減する。2階以上のフロアは通常どおりの業務を続けることができるほか、駐車場もエリア分けして施工することで影響を最小限に抑える計画だ。  同社は今後、オフィスや病院、工場などの既存建築物に対して同工法を積極的に提案していく。

再生エネ 買取価格は高め/菅前首相、講演で可能性示唆/スマートコミュニティ研

 パシフィックコンサルタンツが事務局を務めるスマートコミュニティプロジェクト研究会(代表・横山隆一早大教授)は20日、東京・西新宿の同社新宿オフィスで第2回会合を開き、地方自治体での取り組み状況を報告したほか、菅直人前首相(自然エネルギー研究会顧問)が講演した。菅氏は再生可能エネルギーの固定価格買取制度について、比較的高い価格が設定される可能性を示唆した=写真。  菅氏は「最近の自然エネルギー活用事例」と題して、国内外の動きを紹介した。デンマークでは、風力で発電した電気を使って水素をつくり各家庭にパイプで供給、燃料電池で暖房などに利用している事例を説明、興味深かったと述べた。  国内でも九州大学が水素を安全に利用する研究に取り組んでいると指摘、「再生可能エネルギーはイノベーションの宝庫で、日本が最も得意とする分野だ」と強調した。  同研究会はエネルギーの地産地消と地域の活性化などを検討、建設関係では大成建設も参加している。

事前復興へ課題整理/JIA関東甲信越中央地域会/作品集出版記念で座談会

 日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部中央地域会は、地域で活動する建築家の作品集の出版を記念して20日、東京都中央区内で吉田不曇副区長らを招き座談会を開いた。「備えは始まっている!-中央区の事前復興」をテーマに、東日本大震災から見えてきた都心部の課題を話し合った。  東日本大震災時、中央区では地下鉄の乗客らが小学校などの避難所に集まったため、区民のための防災拠点が機能しなくなるなど課題が浮き彫りとなった。  また、今後災害が発生した際の、ライフラインの回復までの期間が問題視されている。吉田副区長は「特に怖いのが上下水道。水の備蓄は飲料用であり、生活用水は十分ではない。下水道が使えなくなった際、ごみとして処理することをルール化し、周知しておく必要がある」と訴えた。その上で「建築家は建物を設計することと同じ感覚で、創造力を発揮して必要なものを突き詰めてほしい」とエールを送った。  地域の防災には住民同士のコミュニケーションがポイントになる。二瓶文隆元中央区議会議員は、かつての長屋を例に挙げ「本当はプライバシーが欲しかったが、薄い壁1枚を隔てて住むためには、近隣とコミュニケーションを深めることが必要だったのではないか」と述べ、日常生活にコミュニケーションが不可欠だったことを説明した。 ◆建築家の活動、地域にアピール  同地域会の会員作品集『建築家とまちづくりのなかまたち』は、地域の建築家の活動を広く社会に知ってもらうことを目的に製作した。  会員の作品を掲載しているほか、中央区のまちづくりの歴史なども紹介している。編集長の藤沼傑山下設計建築設計部門副部門長は「この本をきっかけに、多くの人たちと知り合いたい」と、さらに地域と深くかかわる意気込みをみせている。 建築ジャーナル。1000円(税別)。

2012/04/23

村野藤吾の思想尊重した設計を公表 米子市の市民公会堂改修、基本設計は日建JV

基本設計の外観
 鳥取県米子市は、公会堂耐震補強・大規模改修の基本設計を公表した。既存施設を手掛けた「村野藤吾氏の設計思想、公会堂創建の背景を尊重し、次代の『市民の公会堂』として相応しい意匠性、機能性、安全性を備えた公会堂とする」ことを念頭に、さまざまな問題点に対して、現地調査、管理者ヒアリングを踏まえた解決策を示している。基本設計は、日建設計・桑本総合設計JVが担当した。

津波被害の水田1100haの復元策探る 東京農大が相馬で「農の復興」プロジェクト

津波によって200万㌧もの土砂が堆積した相馬市磯部の水田
 東京農業大学は昨年5月1日、被災地の農の復興に貢献するために東日本支援プロジェクトを立ち上げた。単なる研究の場としてではなく、福島県相馬市を実践フィールドに選定し、すべての労力、研究成果を現場で実証する課題解決型の支援活動を展開している。同大学の建学精神である実学主義を基に農業大学らしい復興支援の取り組み状況とこの1年の活動で浮き彫りになった課題を紹介する。

佐藤工業が介護事業に参入! 第1号「マナの家増泉」が開所

「マナの家増泉」
 佐藤工業が、事業多角化の一環として参入を計画している介護事業が本格始動する。金沢市内の設計事務所と共同出資した会社が運営する、初めての介護施設が21日、同市内でオープンした。運営会社では今後、全国展開を視野に年間2-4棟を目標に施設設置を加速する。

2012/04/22

国内最長!400㍍のつり橋が発注へ 三島市東部にフジコーが30億投資

 静岡県東部で遊技施設などを経営するフジコー(同県三島市)は、 同市東部に人道つり橋としては国内最長となる全長400mのつり橋「箱根西麓・三島大吊橋」を建設する。 設計は長大が担当。施工者は5月末にも決定する見通し。順調に進めば、2013年1月に着工し、15年9月の完成、同年12月の供用を目指す。

光の陰影が美しいトンネル写真 建コン協がフォト大賞を発表

 建設コンサルタンツ協会は、「くらしをささえる“どぼく”」をテーマとした第3回建コンフォト大賞の審査結果を発表した。最優秀賞は矢口忠臣氏(東京都)の「トンネル」(岩手県雫石町)が受賞した=写真。審査委員長の伊藤清忠東京学芸大名誉教授は、「坑門へ連なるアーチ形・開口部の位置・路面の白線・歩道、差し込む光の陰影と配列など行き届いている施設を、天候に配慮して撮影位置・時間などで昇華した秀作」と講評した。

2012/04/21

建築家山嵜一也の『書を読み海を渡れ』 違う言葉を話す時に考えていること

記録としての議事録、メールなどは後で読み返せるものの、
その分、膨大な書類を作成しなければならない
『俳句への道』 高浜虚子 著

 建築の仕事を選んでいなければ、海外に出られなかったかも知れない。職場での図面、模型、CGなどは職業上の“共通言語”となり、言葉の問題があった時は何度も助けられていた。しかし、目の前で鉄、ガラス、コンクリートが建ち上がる施工現場でのやり取りは、瞬発力、言い回し、アイコンタクト、タイミングなどが必要となる。そのような人間の総合力が求められる言語能力は、嫌な思いや悔しい思いをしながら使うことでしか身につかなかった。

安藤忠雄氏 桜満開の狭山池について魅力を語る

 狭山池まつり実行委員会、狭山池土地改良区、大阪狭山市、大阪府でつくる「狭山池さくら満開委員会」(武田博允会長)は、大阪府大阪狭山市にある大阪府立狭山池博物館で「第9回建築家安藤忠雄講演会in狭山池『街を育てる 桜を育てる』」を開いた。安藤氏は一般参加の聴衆約340人や多数の関係者を前に「地元の方々が狭山池を自分のものとして大切にする気持ちが重要で、それがさまざまなものを生み出すエネルギーとなる」と口火を切り、近況報告などを交えながら持論を展開した=写真。

神奈川初の津波避難タワー着々 6月完成へ工事急ピッチ

建設中の津波避難タワー
 神奈川県県土整備局が発注した、県内初の津波避難タワー設置工事が海開き前の6月末完成に向け、三和工業の施工で本格化している。設置場所の湘南海岸公園(藤沢市)では現在、造成工が進められており、5月下旬から本体工事に着手する。

2012/04/20

7棟延べ25万㎡の北品川五丁目再開発が起工 施工は大成、西松、藤木

 北品川五丁目第1地区市街地再開発組合(井上裕之理事長)が建設する同再開発事業の起工式が19日、現地で開かれた。2015年5月末には、東京都品川区のJR大崎駅東側約3・6haに、7棟総延べ24万9790㎡の大規模複合施設群が誕生する。設計は日本設計、施工は大成建設、西松建設、藤木工務店が担当する。

2位の香山壽夫研が市判断で最優秀に 久留米市・都市プラザ設計提案競技

総合都市プラザが機能を代替する久留米市民会館
 福岡県久留米市は、総合都市プラザ設計者選定公募型プロポーザルで、代表企業の最優秀者に香山壽夫建築研究所、地元企業の最優秀者にDEN建築設計事務所・國武建築設計事務所・北島建築研究所・ナカヤマ・トシ設計グループを選定した。両者による設計共同体と契約交渉を進め、5月中旬にも契約する。2012年度中に設計をまとめ、13年度から工事に着手する。

"粋"と"雅" 東京スカイツリーが1995個のLEDを初の全点灯 完全写真を掲載!

隅田川から望むスカイツリー
 5月22日の開業を控えた東京スカイツリーが19日夜、初めてすべての照明を点灯した。7時過ぎに灯された照明は、水色の"粋"と、紫色の"雅"の2種類の光を交互に演出した。これまでは300個程度のLEDを試験点灯していたが、1995個すべてのLEDを点灯させたのは初めて。見どころは、頂部の白いLED群で、上空に雲がかかると雪のように白色が浮かび上がる=写真。
"粋"(左)と"雅"


『図解絵本 東京スカイツリー』 AmazonLink

2012/04/19

「建築と土木の中間をめざした豊島美術館」 西沢立衛氏に聞く

豊島(てしま)美術館   (写真:畠山直哉)
 コンクリート・シェル構造の豊島美術館は、地形と一体化するように曲面で構成されている。「洞窟や丘、大きな坂のようなイメージ。土木構造物と建築物の中間を目指した」と、設計者の西沢立衛氏は環境との一体化に力点を置いたことを強調する。

「現在と未来をつなぐ真壁伝承館」 渡辺、木下両氏に聞く

真壁伝承館 (写真:ナカサ&パートナーズ)
 伝統的建造物が数多く残る茨城県桜川市真壁にある真壁伝承館は、図書館、歴史資料館、集会施設、ホールなどで構成する。「真壁の伝建のおもしろさは、近世から明治、大正、昭和初期まで、さまざまな時代の建物が見られること。倉敷や川越のようなほかの重要伝統的建造物群保存地区と違い、伝統的建造物が分散し、一時代で構成されていない」と、渡辺真理氏は土地の特性を説明する。設計組織ADHの代表の渡辺さんらに聞いた。

第25回「茨城建築文化賞」知事賞に茨城キリスト教大11号館(日建設計)

茨城キリスト教大学11号館
 茨城県建築士事務所協会(横須賀満夫会長)は18日、第25回茨城建築文化賞の受賞作品を公表した。知事賞には『茨城キリスト教大学11号館』が選定された。議会議長賞には『茨城県立こころの医療センター』、土木部長賞には『日立市立大久保中学校』、茨城新聞社賞には『遠藤産婦人科医院新館』を選定した。5月25日の総会席上で表彰式を行う。

2012/04/18

平屋建てを積み重ねた建築 隈研吾の「浅草文化観光センター」が20日オープン

 東京を代表する観光地、浅草に切妻屋根の平屋の建物を積層した、和のエッセンス漂う建築がお目見えした。台東区が増大する観光需要に対応する、国際観光都市にふさわしいインフォメーション施設として整備した「浅草文化観光センター」だ=写真。20日にオープンする。下町の界隈(かいわい)性を立体化させたようなインパクトある設計はコンペで選ばれた隈研吾建築都市設計事務所が担当。建築工事はフジタ・大雄JVが施工した。

長さ10㍍の巨大ジオラマを展示 NEXCO中日本が川崎にコミュニケーション・プラザ

 中日本高速道路会社は16日、高速道路の建設、管理技術などを一般に紹介する「コミュニケーション・プラザ」を川崎市と静岡県富士市に開設した。

竹中・日立GEらJVで建屋カバー設置始まる 東電福島第一原発4号機

 東京電力は17日、福島第一原子力発電所4号機の建屋カバー設置工事に着手した。使用済燃料プールからの核燃料取り出しに向け、カバー内にはクレーンや燃料取扱機の設置スペースを整備する。主体構造はS造で、大きさは南北約69m、東西約31m、高さ約53m。施工は竹中工務店、日立GEニュークリア・エナジーを中心とするJVが担当する。

2012/04/17

左官職人の一大イベント 「大江戸左官まつり」が開かれる

 日本左官会議、東京都左官職組合連合会の青年部である平成会、左官を考える会による「大江戸 左官祭り-左官職人、江戸に大集合」が13日から15日までの3日間、東京都中央区で開かれた。全国の左官職人が技術と知恵の数々を公開する初の取り組みで、14日には、松隈章氏(竹中工務店)の司会で日本を代表する左官職人の久住章氏、原田進氏、挟土秀平氏が参加し、「これからの日本の左官」をテーマに座談会を開いた=写真。

神戸大建築卒業展「PARTY」 最優秀賞は山内さん

『Undifferential Architecture』
 神戸大学の建築卒業展2012「PARTY」が13日から15日までの3日間、神戸市灘区の原田の森ギャラリーで行われた。14日には卒業設計を対象とするゲスト講評会が行われ=写真、プレゼンテーションとゲスト・来場者による審査の結果、最優秀賞に山内翔太さん(遠藤・浅井研究室)の『Undifferential Architecture』、太田浩史賞に小川絋司さん(槻橋研究室)の『海のニワ』、芦澤竜一賞に木作洋輔さん(遠藤・浅井研究室)の『始まりの場所』が選ばれた。同展は、総合資格学院を運営する総合資格が特別協賛した。

新東名御殿場JCT~三ヶ日JCT162キロ開通! 900人が開通祝う

 新東名高速道路の御殿場ジャンクション(JCT)~三ヶ日JCT間162㌔が14日に開通した。今回の開通によって、東名高速道路とのダブルネットワークが実現、慢性化した静岡県内の交通渋滞の転換・分散が容易となり、高速道路の高速性・定時性を確保する。新富士インターチェンジで行われた式典には関係者約900人が出席、待望の開通を祝った。

2012/04/16

営業速報! 「宇宙戦艦ヤマト 建造準備および発進準備工事」を入手。前田建設ファンタジー営業部

 前田建設ファンタジー営業部は、松竹が7日からイベント上映している新作アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』に関連して、ヤマトの建造準備と発進準備工事の実現検討業務を受託した。アニメの中に前田建設が登場するわけではないが、発注者である「国連宇宙軍」が2199年、性能発注方式で前田建設に特命で依頼したという架空のストーリーに沿って検討を進める。検討結果は、ホームページで6月まで数回にわたって公開していく予定だ。

復興庁の特区認定進む 石巻、仙台東部地区など11件に

石巻市の特区位置図
 復興庁発足から間もなく2カ月。東日本大震災の被災自治体から復興推進計画(復興特区)の申請が相次いでいる。4月13日現在、宮城県内6件、岩手2件、青森と福島、茨城各1件の計11件が認定されている。税制上や利子補給の特別措置に関する申請が多くを占めるが、石巻市(2件)と塩竃市、仙台市(いずれも宮城県)の単独提出案件では、企業立地奨励金や助成、融資など特区の利点を活用する産業集積構想を示している。

メタボリストとの別れに名残惜しむ 菊竹清訓氏の追悼会

 昨年12月に逝去した建築家、菊竹清訓氏の追悼の集いが12日、東京都新宿区の早稲田大学大隈講堂でしめやかに執り行われた。川添登発起人会代表による追悼の辞、長女の菊竹雪さんによる謝辞などのあと、800人を超える参列者が献花して最後の別れを惜しんだ。また、会場をリーガロイヤルホテル東京に移して、偲ぶ会も行われた。

2012/04/15

東鉄工業が「投資家向け現場見学会」 常磐快速線利根川橋りょう改良工事

 東鉄工業は機関投資家など向けに現場見学会を開いた。IR(投資家向け広報)の一環として実施し、アナリストやメディアなど20人超が参加した。同社が機関投資家向けに現場見学会を開くのは2010年8月以来で2回目となる。土木工事の目玉現場である「常磐快速線 利根川橋りょう改良工事」(発注=東日本旅客鉄道、施工=東鉄工業・鉄建JV)を見学した。工事の規模とともに、営業線に近接する工事での安全の取り組みなどを紹介、高い技術力をアピールした。

2012/04/14

千葉・酒々井IC付近にアウトレット! 「酒々井アウトレット」が1期着工

 チェルシージャパン(東京都千代田区)は11日、千葉県酒々井町に新築するアウトレットセンター「酒々井プレミアム・アウトレット」のうち、第1期店舗に前田建設工業の施工で着工した。規模はS造平屋建て約2万7000㎡で、店舗面積は約2万1700㎡。2013年春のオープンを目指す。設計は三菱地所設計が担当した。

横浜にライブラリーカフェをオープン 飯田善彦建築工房

 飯田善彦建築工房(飯田善彦代表)は9日、横浜市中区吉田町4-9の同事務所1階にライブラリーカフェをオープンした=写真。これまで集めてきた建築やアートにかかわる書籍などを学生や市民に見てもらおうという試み。7日のオープニングパーティーで飯田代表は「時々は講演会、映画や音楽鑑賞などを開きながら、面白いことができないかと思っている」と新たな展開に意欲を示した。

2012/04/13

「本の洞窟」--体内読書空間を演出 京都造形大で伊東豊雄氏が企画展

 建築家・伊東豊雄氏の企画展「伊東豊雄:Cave of Books(本の洞窟)」が10日、京都市左京区の京都造形芸術大学で開幕した。人間館1階のエントランスラウンジに伊東氏が手掛けた3次元の書棚を展示している=写真。 11日に開いたオープニングレセプションには、伊東氏を始め関係者ら約80人が参加した。

きれいになってお出迎え 「とうきょうスカイツリー駅」の改修が完了

 東武鉄道は「とうきょうスカイツリー駅」(旧業平橋駅)を20日にリニューアルオープンする。5月22日の東京スカイツリータウン開業に向け、駅コンコースの拡大や改札口の増設といった改修工事を実施。施工は鹿島・東武谷内田建設JVが担当した。 リニューアル工事では、駅正面と東口の計2カ所に改札口を増設。ホームへの乗換階段も計3カ所に増やした。駅コンコースの床面積は、従来の60㎡から700㎡に広げた。ホーム中央には、定員30人の大型エレベーターも設置した。

もはや安値は限界 全鉄筋が地方自治体に職人不足解決を訴え

安値が限界となっている鉄筋工事業(写真と本文は関係ありません)
 全国鉄筋工事業協会(内山聖会長)は、会員企業の取引先や建設業団体、地方自治体に向けて元下請関係の適正化を求めることを決め、要望活動を始めた。受注単価の下落により鉄筋工の離職が増えていることを踏まえ、関係先に現状を理解してもらうとともに、適正な単価、工期での契約を実現し、鉄筋工の確保と育成につなげる。

2012/04/12

大賞に木村、桐敷の2氏、作品賞は豊島美術館、真壁伝承館 建築学会賞決まる

豊島美術館(撮影:森川昇)
 日本建築学会(和田章会長)は、2012年日本建築学会大賞、学会賞、教育賞、奨励賞、作品選奨、文化賞の受賞者を発表した。学会大賞は木村翔日大名誉教授と桐敷真次郎東京都立大名誉教授に決まった。4部門で構成する学会賞のうち、作品部門は豊島美術館の西沢立衛西沢立衛建築設計事務所代表、真壁伝承館の渡邉眞理氏、木下庸子氏(いずれも設計組織ADH代表)、新谷眞人オーク構造設計代表が選ばれた。