雪印メグミルクが茨城県阿見町に計画している乳製品統合工場建設工事の起工式が14日、現地で開かれた。「乳製品の生産工場では東洋一の規模」(同社広報部)となる次世代型食品工場が2014年度下期には誕生する。設計施工は戸田建設が担当。準備工事を経て3月に着工し、14年度上期の一部ライン稼働、同年度下期の全ライン稼働を目指す。
神事では、鎌(かま)入れを雪印メグミルクの山登正夫取締役常務執行役員、鍬(くわ)入れを中野吉晴社長が行い、鋤(すき)入れを白井正幸戸田建設代表取締役専務執行役員が行った。
神事後の祝賀会で、中野社長は「原料の保管機能を併設することにより原料から生産、物流まで一貫した画期的な最新鋭の工場となる。この工場でつくるプロセスチーズ類やマーガリン類を全国津々浦々にお届けし、消費者の皆さまに健康と笑顔をお届けしたい。地域とともに発展していきたい」とあいさつした。
白井専務は、「施工に当たっては安全第一に無事故・無災害でお約束の工期内に必ずやご満足いただける高品質の建物を完成させたい」と決意を述べた。
来賓の橋本昌県知事は「東洋一のチーズ工場、誇りに思えるチーズ工場に発展していただきたい」と語り、天田富司男阿見町長も「雪印メグミルクとともに町の21世紀を発展させ、人口5万人を目指していきたい」と期待を寄せた。
工場は、S造4階建て延べ3万6000㎡の製造棟、S造3階建て延べ2万1000㎡の物流棟(立体倉庫)、S造2階建て延べ3000㎡の厚生棟で構成し、総延べ床面積は約6万㎡。生産物量は年間約5万tを見込む。土地取得費を除いた投資額は275億円。建設地は阿見東部工業団地内の阿見町大字星の里の敷地約11・4ha。
武田寿広作業所長(戸田建設)の話 「地元とともに環境に配慮しながら、お客さまが使いやすい高品質の建物を無事故・無災害でお納めしたい」
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