工事の概要 |
25日から1-4号機側で試験施工を行い、施工性や濁りなどの状況を確認。順調にいけば2月下旬から本格施工に移る。工期は3、4カ月程度を見込んでいる。
原子炉建屋の前面に位置する港湾内の海底土からは、高濃度の放射性物質が検出されており、波の影響などによる外洋への拡散が懸念されている。現在はシルトフェンスで仕切りを設けているが、海底土にふたをすることにより、水流動に伴う土の舞い上がりを防ぐ。
◇昨年末から配合試験
東電では昨年12月下旬から、固化土の配合・室内試験を進めてきた。1月下旬には海底状況の調査に入り、2月22日に作業船団の入域を始めた。
被覆材料は海域環境への影響や施工品質の安定性を踏まえ、ベントナイトにセメントを混ぜた固化土を使う。性質の違う材料を用い、2層構造のふたを構築する。下層には浮遊性が高い海底面の浮泥を被覆するため、軽量の固化土を使用。その上層を充填性・耐久性に優れた材料で覆う。厚みは約60cmで、50年程度の耐久性を確保する。
施工に当たっては、被覆材料を福島第二原発と小名浜港から海上運搬し、現場の混合船で固化土を製造。クレーン台船に設置したトレミー管を通じ、固化土を海底に注入する。覆土面積は全体で7ha超になる。
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