昨年、大規模な洪水被害を受けたタイへの復興支援のため、国土交通省から同国に派遣されていた排水ポンプ車が帰還し、2日に名古屋市中区の中部地方整備局で帰還報告式が行われた。式では、林利行企画部施工企画課長が足立敏之局長に対してポンプ車の帰還状況などを報告。次いで、現地で排水活動に当たった岩崎哲也氏(木曽川上流河川事務所横山ダム管理支所管理第二係長)が、タイの復興状況や排水活動の内容、支援体制確立のために取り組んだ工夫をパネルを用いて説明した。
タイに派遣された排水ポンプ車10台はすべて中部整備局が保有。昨年11月19日から12月20日までの32日間、ナゴヤドーム5杯分ほどに相当する約810万m3の排水に成功し、1月31日に名古屋港に無事帰還した。
報告を受けて足立局長は、「国交省として初の海外支援のため慣れない部分があったものの、しっかり活動できて、タイ国より感謝の言葉を頂いた。これからも整備局の技術力・ポテンシャルに磨きをかけて、大規模災害に備えてほしい」と激励。タイの人々に排水の作業手順を丁寧に指導するなど活躍した岩崎氏に対して、局職員から惜しみない拍手が贈られた。
AmazonLink: メイド・イン・ジャパン消滅! 世界で戦える「製造業」をどう守るか