六興電気(本社・東京都港区、長江洋一社長)は、電気設備の図面で使われるCAD図記号(シンボル)を整理し、テキストとして発刊した=写真。3月2日からアマゾンを通じて外販する。電気設備に使うさまざまな資機材の種類と、その役割を説明し、シンボルにあわせて実際の機器・材料の写真を掲載することで、これから図面作成を始める若手技術者だけでなく、学生にも理解しやすく、使いやすいようにしている。
電気設備のCADシンボルは、日本工業規格(JIS)の図記号、国土交通省の標準図、都市再生機構の設計図集のほか、一般に使われているものも加えると1000種類を超えるという。同社では1991年にCADを本格導入してから、必要に応じてシンボルのデータ化を進め、社内で活用してきた。その数は2000個を超えた。
今回、「CADシンボルテキスト」を発刊するに当たり、これを約1300種類に整理した。dwg、dxf、jwsのデータ形式のCDを添付し、あわせてAutoCAD(LT)、IJCADX、GstarCADユーザー向けに、図面縮尺に対応したシンボル配置コマンドも用意した。写真掲載に際しては、メーカー各社から提供を受けた。
掲載したシンボルは、配電盤・分電盤、機器・開閉器・計器、コンセント、照明器具、点滅器(スイッチなど)、電話・情報設備、警報・呼出・表示・ナースコール設備、電気時計設備、拡声・映像・インターホン設備、テレビ共同受信設備、駐車場管制設備、自動火災報知設備、共同住宅用警報設備(共同住宅用自動火災報知設備)、非常警報設備、消火設備、自動閉鎖設備、ガス漏れ警報設備、無線通信補助設備、監視カメラ設備、機械警備設備、避雷設備(雷保護システム)、一般配線・屋外設備ほか(文字記号)、配線付属記号、ケーブルラックの24種類。付属のCDからパソコンにダウンロードして使う。価格は3150円。
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