内覧会での千住氏 撮影:田中和人 |
作品は、空間に置かれた壁に展示している。延べ約1500㎡の平屋で外壁はすべてガラス。円柱形をした4つの中庭もガラスでできていて、内外の境界を緩くしている。葉色を楽しむカラーリーフが植樹されている。床は地形に合わせて自然な斜面とした。千住さんは「野の中を歩いていたらたまたま千住の絵があった。そんな、自然と人間のアートが共存できる21世紀型の美術館を建築家の西沢立衛さんと考えました。中庭の木がどんどん育っていけば、建築の存在も『消える』でしょう。それが目指すところです」と語る。