6日から8日にかけて福岡市内で開かれたコンクリート工学年次大会のイベントとしてキングオブコンクリート2016が行われた。キングオブコンクリート2016は福岡県の伝統工芸である博多独楽(こま)をセメントで製作し、デザインや機能を競う大会で、大学の研究室など38チームが参加した。総合1位には佐賀大理工学部都市工学伊藤研究室が輝いた。
競技は3部門で、こまのデザインを競うデザインコンペ部門、こまを実際に回して回転時間を競う紐付きこま部門と手回しこま部門があり、3部門の総合順位を競った。
デザイン部門は38作品のこまの中から来場者が3つ選び最も票数の多いチームを優勝とし、佐賀大に決まった。紐付きこま部門と手回しこま部門ではそれぞれ3回と2回挑戦する機会が与えられ、最も長く回転していた時間を記録とした。競技の結果、紐付きこま部門は9分47秒で佐賀大、手回しこま部門は7分39秒で東北大が優勝。総合は2部門で優勝した佐賀大が1位。2位が東北大、3位が横浜国立大となった。
優勝した佐賀大のこま |
総合1位の佐賀大理工学部都市工学伊藤研究室の学生が大会を知ったのは1カ月前。本格的に始めたのは2週間前で、1週間前からは寝る間を惜しんで作業したという。こまが長く回るような工夫を限られた時間の中で考え、無駄を省いた結果、優勝した。佐賀大の学生らは「うれしい」「手回しも含めた全部門で優勝したかった」と語った。
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