2016/07/12

【けんせつ体幹体操】元サッカー選手・福西崇史さんと体幹を鍛えて労災防止! DVD無料配布&Webで公開


 けんせつ体幹体操製作委員会(事務局・建設業振興基金)は、日本のトップアスリートが愛用する体幹トレーニングを取り入れた『けんせつ体幹体操』(DVD)を製作した=写真。体幹を鍛えることで建設現場における墜落・転落といった労働災害の防止を図ることが狙い。朝礼で行うラジオ体操や昼の休憩の後などアスリート気分で“体幹トレ”を実践。ストレッチ効果で体をほぐしながら、現場の雰囲気を盛り上げることができる。

 「けんせつ体幹体操」は、トップアスリートのトレーニングをサポートしているトレーナーの木場克己氏(KOBAスポーツエンターテイメント代表取締役)が監修。体操モデルに元サッカー日本代表の福西崇史氏、FUNKY MONKEY BABYSなどの有名アーティストへの楽曲提供を行う音楽プロデューサーの田中隼人氏が音楽を手掛けた。サッカー日本代表の長友佑都選手が推奨メッセージを寄せるなど、本格的な内容に仕上がっている。
 製作委員会として複数の現場で作業員へのヒアリングを敢行。「(朝礼での)ラジオ体操の後に独自にストレッチを行っている」「ちょっとした段差につまずいた経験がある」といった現場の声から、転倒防止など労働災害を未然に防ぐための動きを体操メニューに組み込んでいる点が特徴だ。現場で行うラジオ体操を補完するストレッチ重視の「初級編」と、関節・体幹を使う動きやバランス感覚を重視した「上級編」の2種類(ともに2分30秒)のプログラムを用意して現場での実践を促す。

「上級編」より

 建設現場を明るく盛り上げる「けんせつ体幹体操」の導入で、労働災害の防止だけでなく、建設業界のイメージアップを促進。体操モデルに30-40代といった子育て世代に馴染み深いスポーツ選手を起用することで、将来の担い手となる子世代の入職促進といった波及効果も狙う。
 関係団体にDVDと説明書をセットで無料配布する一方で、体操の動画は建設業振興基金のホームページ(建設現場へGO!)でも公開中。元請企業の技術者にメニューや動きを率先してマスターしてもらう中で現場作業員への浸透を図る。労働災害を防ぐ実践的なトレーニングとしてだけでなく、建設現場を明るく盛り上げる、あるいは若者を呼び込むための広報活動のツールとしても活用が進むことになりそうだ。

■けんせつ体幹体操製作委員会
 日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会、全国建設業協同組合連合会、全国建設産業団体連合会、建設産業専門団体連合会で構成。オブザーバーに国土交通省、製作協力として徳島県建設業協会が参画している。徳島建協が社会貢献の一環としてトレーナーである木場氏と地域の青少年教育に体幹トレーニングを導入してきたことが、そもそものスタートになっている。
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