日本キャタピラーは12日から、埼玉県秩父市の秩父ビジターセンターで、顧客向けの技術発表会「ソリューションデイズ 2016」を開催している=写真。当日は、ゼネコンや建機レンタルなどから120人が来場、3日間の開催で350人が来場する見込みだ。
催しでは、国土交通省のi-Construction(アイ・コンストラクション)施策への対応として「CATコネクト」というサービスを前面に紹介した。これは、ドローンなどを使った3次元測量、トリンブルのビジネスセンターという統合ソフトウエアを使ったデータ加工・作成、干渉チェックや土量計算、ICT(情報通信技術)建機による施工、クラウドによるデータ管理をパッケージにして提供する。
ほかにも、同社と協業関係にあるニコン・トリンブルのTCC(トリンブル・コネクテッド・コミュニティ)、ビジョンリンクといったクラウドサービスも解説した。
TCCは、オフィスや現場事務所と施工現場を結ぶ情報共有クラウドで、重機とオフィスPCとの設計データ同期、データ共有、重機のコントロールボックス遠隔操作などが行える。重機に割り当てられたシリアル番号をもとに管理する。
また、オペレーターと同じ画面をインターネット経由でリアルタイムに確認したり、設計データの変更、キャビンと同じ操作を行える。
ビジョンリンクは、現場やプロジェクト単位で、メーカーや種類にかかわらず、すべての重機の運行管理を行ったり、不具合の把握といった車両管理や工事の進捗管理も行えるサービス。
山浦勇治常務執行役員は「キャタピラーは全力を挙げて情報化に取り組む。基本思想としては、保有コストを最小化するだけでなく、安全、リスク管理、顧客の事業拡大を手伝うのが当社の使命だ」と話している。
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