北陸地方整備局は28日、新潟県立糸魚川高校(糸魚川市)の1年生190人を対象とした出前講座を同市ふれあいセンター「ビーチホールまがたま」で開いた=写真。今回は建設産業専門団体北陸地区連合会(近喜男会長)から新潟県鉄筋業協同組合の青年部(渡辺博一部会長)が参加し、鉄筋結束を実習。専門工事業の普通高校での座学は2015年度に続き2回目だが、作業体験は初めてとなる。
冒頭、同局建政部の富樫弘建設業適正契約推進官が建設産業の魅力、使命を紹介。その上で、高田河川国道事務所の岩崎義一調査第二課長が社会資本の整備、維持管理、災害対応など国土交通省の役割を説明した。
続いて、生徒は2班に分かれ、同センターの駐車場に置かれた除雪機械を見学。男子は大型除雪グレーダに試乗した。また、管内の豪雪の歴史、道や川の変遷と市民生活とのかかわり、熊本地震でのTEC-FORCE(テックフォース=緊急災害対策派遣隊)の活動をまとめたパネルを見て回った。
第2部の実習では、新潟鉄筋協青年部会員の指導の下、全生徒が手作業と機械作業の両方で鉄筋結束を体験した。特に手作業には苦労していたが、その難しさを逆に楽しく感じている様子だった。また、熟練した匠(たくみ)の技に驚きを見せていた。
このほか、渡辺青年部会長はパワーポイント、PR動画を使って鉄筋の特性や種類、工程などを解説し、「鉄筋がなければ構造物は完成しない。世界に誇れる技能として、やりがいのある仕事だ」と訴えた。
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