2012/01/12

東京電機大の千住キャンパスが竣工

 東京電機大学が東京都足立区の北千住駅東口に建設を進めてきた『東京千住キャンパス』の定礎・竣工式が11日、現地で開かれた。地域とのつながりを意識した緑豊かなランドスケープとし、最先端の環境、防災技術を取り入れた次世代型キャンパスは、4月に待望の開校を迎える。
 同大の加藤康太郎理事長は「創立から105年が経ち、次の100年に向けた新たな歴史の始まりになる。地域とともに、さらなる発展を目指していく」と力を込めた。
 東京千住キャンパスには本部機能などを置く1号館、図書館や教室などの2号館、体育館や学生会館などからなる3号館、専門研究棟となる4号館の4施設を建設した。総延べ床面積は7万2746㎡。約5000人の学生が学ぶことになる。
 施設の特色として、ガラスカーテンウオールの外皮負荷を軽減する高効率エアフローウインドーを採用したほか、世界で初めて連結縦型蓄熱槽を備えた。建物の用途や特徴に合わせ、免震装置など多様な構造技術を組み込んだ。1号館には地震観測システムを導入し、構造体の健康状態の「見える化」を図っている。
 式典には、統括・意匠設計を担当した槇総合計画事務所の槇文彦代表、構造・設備設計を手掛けた日建設計の平石譲常務執行役員、元請施工の住友商事の加藤進社長、施工協力した大林組の白石達社長、鹿島の中村満義社長ら工事関係者に対し、加藤理事長が感謝状を授与した。
 設備関係は電気設備を関電工、東光電気工事、川北電気工業、空調設備を東洋熱工業、高砂熱学工業、大気社、衛生設備を日比谷総合設備が担当。

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