日本建築家協会(JIA、芦原太郎会長)の「登録建築家」と日本建築士会連合会(藤本昌也会長)の「統括設計専攻建築士」の一本化協議を背景に、建築士の登録更新を見合わせる動きが広がっている。
両制度をめぐっては、2002年11月に「“新たな建築資格制度”創設に向けての2団体基本合意書」が両団体の間で交わされ、制度の共通化へ向けた協議が進められていた。しかし哲学・理念の違いもあり、協議は自然消滅的に「中断」したが、UIA(国際建築家連合)東京大会開催が決まったことなどを契機に、懇談会という形で協議を再開した。
登録建築家と統括設計専攻建築士の両方の認定を受けている会員の中には、「一本化されるなら両方の認定を受けるのは無駄」と判断して登録更新を見合わせる動きが出てきている。
JIAは、芦原会長と河野進建築家資格制度委員長名で「今後の建築士会連合会との話し合いを着実に進め、実りあるものにするためにも、登録建築家の支援が不可欠」と積極的な登録更新を呼び掛けている。
今後両団体は、協議の経過や現状、見通しなどを説明し、会員に登録更新を呼び掛ける。現在、認定日が05年10月20日、06年3月20日、09年3月30日の登録建築家を対象に、2月17日まで更新申請を受け付けている。
http://www.the-japan-institute-of-architects.com/
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