ゼネコン約20社の女性職員が中心となって構成する「ゼネコン女性交流会」は6日、清水建設新本社(東京都中央区)と、新本社に隣接する京橋こども園を見学した。今回の企画のまとめ役である清水建設設計部業務施設設計部の小山敦子さんが、「完成物件を見学するのは初めてで、新本社を見たいという要望は多かった」と話すように、最先端技術を導入した同社の新本社ビルへの注目度は高く、今回で6回目を迎える交流会には過去最多の約100人が参加した。
今回は、清水建設を含む14社の職員のほか、飛び入り参加した大学の准教授など約100人が参加。新本社で、設計担当者から説明を受けた後、4班に分かれてオフィスや免震層を見学した。京橋こども園では、施設のコンセプトなどの説明に熱心に耳を傾けていた。
女性交流会は、日本建設産業職員労働組合協議会が開いている女性技術者会議に参加した有志を中心に結成。年に2回、持ち回りで見学会と懇親会を企画している。先輩に女性がいない会社の参加者からは、「他社の先輩から話が聞ける」など好評を得ている。
小山さんは交流会について、「メンバー間の親交は深まっており、『ゼネ女』(ゼネコン女子会)を定着させたいという声も多い」と説明。「交流会の中では、女性向け作業服のファッションショー構想もある」などと、会社の垣根を越えた交流は、業務改善や女性が働きやすい環境整備の新たなヒントを得る絶好の機会となっている。
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