東日本旅客鉄道(JR東日本)東京支社が発注、東鉄工業が施工した山手線・目白駅ホームドアが供用開始した=写真。JR東日本が安全対策の一環で進めている山手線のホームドアは全29駅のうち、恵比須など8駅で使用開始(10月末現在)。東鉄工業では目黒、大崎、駒込駅に続き今回で4件目の受注となる。
ホーム構造は、盛土式と桁式が半々で、桁式部は既設のPC版を削孔し、鋼製プレートを固定した後、ドア設備を設置した。盛土式は、ホームの地中に杭を約2.5m間隔で打設後、各杭に鋼材を取付け、新たなPC版や鋼製プレートを設置。機械設備のドア本体を設置した後、ホーム舗装した。
10月3日に機械設備のドア本体44基を設置後、ホーム面の仕上げて11月9日から使用開始している。
工事はすべて深夜作業。隣接駅で同種工事が並行して行われていたことから線路を使用しての資機材搬入には手間取ったという。また、ドア設置後の空間確保のため、線路を外側に70mm移動したり、杭の施工個所ごとに地中支障物を撤去する必要があり予定より遅れたが、JR側と協議し側道から直接工事用車両を線路に搬入できる設備を整備するなど、3カ月の遅れを挽回、さらに3カ月短縮し、使用開始予定に間に合わせた。
上野雅昭所長(東鉄工業)の話 「鉄道でも大型や改良工事を数多く経験してきたが、ホームドアは初めて。すべて深夜帯の作業で、始発電車までに全作業を終える必要があり、昼間には維持点検を繰り返す地道な工事。周辺は閑静な住宅地なので、支障物の撤去作業などでも騒音低減の組立式防音パネルを活用するなど工夫を重ねた。目白駅はホーム幅が狭く、傾斜などにも気を配った。無事故で工事を完成できたことが感慨深い」
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