2013/12/05

【現場最前線】親子分離シールド機で施工中 東大島幹線・南大島幹線その2

子シールドマシンの内部
鹿島が、東京都江東区、江戸川区で進めている「東大島幹線及び南大島幹線その2工事」の現場を公開した。工事は両区の雨水を収容する雨水幹線の築造工事。東京都下水道局が発注した。径が異なるトンネルをつくるため、親機に子機を内蔵させた「親子シールドマシン」を採用し、小松川第二ポンプ所から、大島5丁目までの計約1.5㎞を掘削する。現在は約1.1㎞まで工事が進んでいる。


ここで親子が分離した
2012年5月から東大島幹線(内径6.0m、長さ705.2m)を外径7.1mの親シールドで掘削開始。分離発進後のことし9月から南大島幹線(内径4.5m、長さ831.25m)を外径5.34mの子シールドで掘削している。分離後の親機はシールドの一部として、親子分離発進部に残っている。
 最大深度40mの大深度工事で、シールド路線付近の80%以上が粘性土となる。NOMST発進で、鉄筋の代わりに炭素繊維を使いシールドマシンで直接掘削する。掘削する壁厚は2.8m。
 超高圧ジェットを噴射して障害物の探査、地盤除去、切断・除去する「特殊高圧噴射攪拌工法(DO-Jet)」を中川大橋部と大島幹線部で採用している。地上からではなく、地中から直接地盤改良できる。
 直線部は幅1.2mのコンクリート製セグメントだが、半径40-25mの急曲線部4カ所は幅0.3mの鋼製セグメントを使っている。大島5丁目から大島ポンプ所までの500mは次期工事となる。子機で引き続き掘削を進める。
 施工場所は江東区大島5、8、9と江戸川区小松川1。工期は14年3月10日まで。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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