改築中だった東京都港区立麻布図書館が7月1日にオープンし、1階エントランスから最上階の5階まで、画家の流麻二果(ながれ・まにか)さんの絵画などを配置したアートワークが注目を集めている。
色彩監修も務めた流さんによると、季節を表していた十二単(じゅうにひとえ)の色目を参考に各階の作品と色彩を表現したという。1階が四季の重なりの色、2階から各階ごとに春夏秋冬の色を配した。絵画は街に由来する麻布(あさぬの)のキャンバスへの油彩。
アートワークディレクションをTOSHIO SHIMIZU ART OFFICE、アートワーク・色彩監修を流さん、デザイン監修を古谷デザイン建築設計事務所、エントランスアートワーク照明監修をイリス・アソシエーツが担当した。
目を引くのは1階エントランスの壁一面に描かれた流さんの作品だ。タイトルは『重なる』、アートワーク全体のテーマでもある。流さんは「紙の重なりが本となり、本の重なりが図書館となる。知識が重なり、訪れる人々の姿が重なり、時が重なる。それが絵画の中の色の重なりに込められている」と述べる。
絵画、フロア色彩ともに2階が「春、紅梅匂」で青年期を表現。同様に3階が「夏、杜若」で壮年期、4階が「秋、青紅葉」で熟年期、5階が「冬、色々」となっている。
流さんは「大好きな図書館でのアートワークは夢のような仕事。見たい人が来てくれるギャラリーとは違って公共空間のアートは難しかったが、自由にやらせていただいたことに感謝している」と話す。
建物用途は図書館、子育て支援施設で、S・CFT(コンクリート充填鋼管)造5階建て延べ3005㎡。
設計を八千代エンジニヤリング、施工を東レ建設・菱重エステートJVが担当した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
色彩監修も務めた流さんによると、季節を表していた十二単(じゅうにひとえ)の色目を参考に各階の作品と色彩を表現したという。1階が四季の重なりの色、2階から各階ごとに春夏秋冬の色を配した。絵画は街に由来する麻布(あさぬの)のキャンバスへの油彩。
アートワークディレクションをTOSHIO SHIMIZU ART OFFICE、アートワーク・色彩監修を流さん、デザイン監修を古谷デザイン建築設計事務所、エントランスアートワーク照明監修をイリス・アソシエーツが担当した。
1階エントランス作品「重なる」(撮影:鈴木拓也) |
絵画、フロア色彩ともに2階が「春、紅梅匂」で青年期を表現。同様に3階が「夏、杜若」で壮年期、4階が「秋、青紅葉」で熟年期、5階が「冬、色々」となっている。
流さんは「大好きな図書館でのアートワークは夢のような仕事。見たい人が来てくれるギャラリーとは違って公共空間のアートは難しかったが、自由にやらせていただいたことに感謝している」と話す。
建物用途は図書館、子育て支援施設で、S・CFT(コンクリート充填鋼管)造5階建て延べ3005㎡。
設計を八千代エンジニヤリング、施工を東レ建設・菱重エステートJVが担当した。
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