2015/10/06

【関東地整】重さ1460トン! 横浜港南本牧~本牧ふ頭臨港道路橋梁の架設完了


 関東地方整備局京浜港湾事務所は4日、横浜港南本牧~本牧ふ頭臨港道路(橋梁部)の橋桁架設工事を報道陣に公開した。同日に大型起重機船を使い、長さ約120m、重さ約1460tの橋桁ブロックを設置。これで海をまたぐ橋桁部分をすべて接続した。施工は川田工業・日立造船JVが担当。下部工は既に整備を終えており、今後は残る陸上部分の上部工整備を進め、2016年度末の全体完成を目指す。

 今回の工事では、事前に千葉県袖ヶ浦市の施工ヤードで組み立てた橋桁ブロック(長さ約120m、最大幅15.5m)を台船で横浜市中区南本牧の架設位置に運搬し、3000t吊りの大型起重機船を使用して架設した。海上の橋桁は3ブロックに分けて整備しており、9月中に2ブロックを架設した。今回のブロックが最後で、同臨港道路整備事業で海上部の架設工事がすべて完了した。
 同地区では、横浜港におけるコンテナ貨物の増大に伴い、近年、コンテナ荷役の主力である南本牧ふ頭および本牧ふ頭と背後地の間、流通機能が集積する大黒ふ頭間とのコンテナ貨物車両が増加している。このため、同局は09年度から南本牧ふ頭と本牧ふ頭を結ぶ臨港道路の整備に取り組み、物流関連車両の陸上輸送機能強化を進めている。完成によって首都圏を始めとする産業競争力の強化、南本牧ふ頭~本牧ふ頭間の所要時間短縮、大規模災害時における輸送ルートの多重化などが実現する。
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