2015/10/25

【関東地整】まさにダイナミック! 都内屈指の大規模土木現場「新宿交通結節点」を糸魚川高校生が見学


 日本一の乗降客数を誇るJR新宿駅南口の線路直上に人工地盤を設け、3層の立体駅前広場を整備する新宿駅南口地区基盤整備事業の「新宿交通結節点」。事業を進める国土交通省関東地方整備局東京国道事務所は、若い世代に建設業への関心を高めてもらおうと、学生向け現場説明会を積極的に開催している。7日には修学旅行で東京都内を訪れた新潟県立糸魚川高校の2年生8人が企業訪問の一環で同現場を訪れた。

 新潟県の高校生が同現場を見学するのは今回が初めて。東京国道事務所の岡村隆行建設監督官が引率した。入場前の事業概要説明では、「工事監理をスムーズにするための工夫」「現場で働くために必要な資格」などについて積極的に質問が寄せられた。
 このあと都心の大規模土木工事の内部に入り、ダイナミックに作業が進む様子を熱心に見学。田子一義新宿駅建築JV工事事務所長(大林組)らが合流し、高校生の質問に応じていた。
 見学を終え、高校生グループ班長の縄涼平さんは「建設や道路整備に関心があり、この現場を見学したいと思った。進路や将来に役立つ話を多く聞けた」と語した。岡村監督官は「新宿駅の工事の特徴を分かりやすく説明することを心掛けた」と述べ、田子所長も「若い人の勉強に役立てばうれしい」と期待を寄せた。
 交通結節点は、駅施設と歩行者広場、一般車・タクシー乗降場、高速バスターミナルなどで構成する。施工委託を受けた東日本旅客鉄道(JR東日本)が工事発注し、大林組・鉄建・大成建設・大和小田急建設JVが施工を担当している。2006年度の着工から9年の歳月を経て、隣接するJR東日本の新宿駅南口ビル(仮称)とともに15年度末の完成を目指す。
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