東京都月島警察署と都市再生機構は29日、中央区佃のリバーシティ21イーストタワーズIIで救助・搬送訓練を実施した。高さ100m以上の超高層マンションでヘリコプターを使った訓練は警視庁、同機構とも初めての試み。訓練では、東京湾北部を震源とする地震により高層棟のエレベーターが停止した想定で、高さ約140mのマンション屋上からヘリコプターによる救助・搬送などを行った=写真。
近隣住民ら約100人の見学者が見守る中、負傷者を模した人形がホバリングするヘリコプターに収容されると拍手と歓声が湧き起こった。
訓練後、坂本友実署長は「1人の尊い命を守ることがどれほど困難なことであるかを肝に銘じ、日ごろから災害に備えていただきたい」と講評した。
見学者の男性は「タワーマンションでは人と人との関係が希薄になってしまうため、災害時には不安もある。日ごろから地域のつながりを持つよう意識しているが、実際に訓練を見たことで、より防災意識が高まった」と話した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年1月30日 2面
0 コメント :
コメントを投稿