壁と床を肉厚にして柱梁をなくした |
◇建築技術性能証明を取得
同構法は箱を積み重ねた形状が特徴で、主に中低層集合住宅への適用を想定している。標準的な床厚・壁厚は300-350mm程度。階高を3m、桁行き方向のスパンを7mとし、耐震構造にする場合は8階建て程度まで対応できる。
また、必要に応じて柱を設け、地震力の一部を負担させることも可能。免震構造を組み込み、よりハイグレードな構造性能を付加することもできるという。
同構法は梁がないため、換気口などの位置を自由に決められる。水廻りのレイアウト変更を容易にする二重床と組み合わせることで、長期優良住宅を意図したスケルトンインフィル住宅にも対応できる。構造体が厚いため、遮音性に優れるのも特長の一つだ。
ラーメン架構と耐震壁を用いた板状集合住宅に比べ、鉄筋、コンクリートの使用量は5-10%程度増加するが、梁や柱がない分、型枠の面積は10-15%程度減少する。型枠形状が簡易なため、施工性を向上させられるという利点もある。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年1月28日 3面
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