鹿島は、東京・大手町で100mを超える超高層ビル「りそな・マルハビル」にカットアンドダウン工法を適用中だ。東京・赤坂で解体中の「赤プリ」、旧グランドプリンス赤坂は、大成建設がテコレップシステムで頂上から解体しており、テレビなど各種メディアに取り上げられているが、実は大手町でも「下から」ジャッキで解体する工事が行われている。
鹿島は、2008年に自社の本社ビルをカットアンドダウン工法で解体した。この工法は、建物の1階で柱をジャッキで支えておき、地上部でビルの躯体を解体しながら、「だるま落とし」のようにビルを縮める工法だ。
写真は、解体開始から約3カ月後のビルを比較している。ビルは1月中に姿が見えなくなる予定だ。同社は「環境配慮や短工期、安全性など高層ビル解体の諸問題を一気に解決できる」と話す。
大手町のりそな・マルハビルでは、粉じん飛散量や騒音、景観といった環境影響も解析、スピーカーで逆位相の音を出して騒音を低減するアクティブノイズコントロール、粉塵をミストで抑えるマイクロECミストなども取り入れているという。
同社のHPでは、りそな・マルハビルが縮んで行く様子も動画や写真で見ることができる。
http://www.kajima.co.jp/tech/kaitai/kdc_now/index.html
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