主に入職3年以内の建設技能者が一堂に会し、建設業で働くことのやりがいなどを学ぶ1泊2日の研修合宿「建設若者塾」が3、4の両日、邦和セミナープラザ(名古屋市港区)で開かれた。参加者はA-Gの7班に分かれ、技能向上のためのオリエンテーションなどをポイント形式で競い、仲間意識を醸成。初日夜の交流会では、グループ対抗の腕相撲大会を開催。日ごろ仕事で培った腕力を披露するなど、大いに盛り上がった。写真は優勝のBグループ。
建設若者塾は、中部地方の各県建設業団体などで構成する中部圏建設広報ネットワーク協議会が、将来の建設業を担う若者の入職・定着を促すため、県域や職種を越えて「若者の声に耳を傾け、若手を育てていく」取り組みの一環として全国に先駆け実施した。
岐阜、静岡、愛知、三重各県から、土木、型枠大工、鉄筋、塗装、とび、左官、タイルなど若手職人45人がグループごとに実習を行い、同じ建設業で働く者として連帯感を育んだ。各班には、実務経験10年以上のベテラン技能者がアドバイザーとして1人ずつ付いて若手の相談に乗った。
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兄弟で参加した本田雄紀さん(左)と淳さん |
兄弟で参加した一成工務店(静岡県長泉町)の本田雄紀さん(25歳)と淳さん(23歳)は、型枠大工の職長である父親を越えることを目標にしている。雄紀さんは「他の職種の人たちと交流できたのは新鮮だった」、淳さんは「この仕事はコミュニケーション力が大事だなと改めて思った」と感想を述べ、「会社に帰ったら新人に合宿で学んだことを伝え、この取り組みをさらに広めたい」と語っていた。
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脇村さん |
アドバイザーのリーダーを務めた洞口(岐阜県飛騨市)の脇村隆二さんは「今回の参加者と、どこかの現場でまた会うことがあると思う。その時は『若者塾は楽しかったな』『腕相撲で盛り上がったな』と声を掛け合ってほしい」と述べていた。
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盛り上がった腕相撲大会 |
グループ対抗の実習の第1位はBグループ。腕相撲大会は出馬重機(三重県志摩市)の岩木優弥さん(23歳)が優勝した。
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同じ釜の飯を食って仲間意識を醸成 |
次回の開催は、来年5月の大型連休明けを予定している。
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