審査委員長は團紀彦氏(團紀彦建築設計事務所)、審査委員は吉村靖孝氏(吉村靖孝建築設計事務所)、松岡恭子氏(スピングラス・アーキテクツ)、平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所)、竹口健太郎氏(アルファヴィル一級建築士事務所)、倉方俊輔大阪市大大学院准教授が務めた。
応募作品から1次審査で101作品を選抜し、2次審査で16作品を選出した。その後の審査員投票で、藤本将弥さん(九州大3年)の「街道を象(カタド)る小学校」、前岡光一さん(大阪工大3年)の「ピエロハーバー」、伊達一穂さん(九州大3年)の「境内の軌跡」、小池潤さん(立命館大3年)の「掘り込む景趣」、市井暁さん(名古屋工大3年)の「そして私は母となり、そして私は親となる。」、御供崇尚さん(早稲田大3年)の「遊びと学びの劇場」、村越勇人さん(名古屋工大3年)の「empty trench」と鈴江さんの作品の8点に絞り込んだ。
投票では鈴江さんの作品と村越さんの作品に5票が集まり、協議の結果、鈴江さんの作品を最優秀新人賞に、村越さん、藤本さん、伊達さんの作品を優秀新人賞に選んだ。鈴江さんの作品は、都市に住む音楽一家の別邸がイメージで、都市に飲まれることなく笛を奏でることができる木造家屋を提案した。表彰式では、團委員長が賞状を手渡したほか、総合資格なんば支店の井藤純一支店長から副賞が贈られた。
鈴江佑弥さん(大阪工大3年) |
團委員長は公開プレゼンテーション全体に対し「このレベルでは国際的には通用しない」と厳しい意見を述べていたが、「大学3年生の時にこのクオリティーの作品はつくれていなかった」と自身を振り返り、「格段にレベルは上がっている。皆さんがすばらしい建築家になることを期待している」と激励した。
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