狭い、暗い、動きにくい空間を隅々まで点検--。大和ハウス工業が開発した狭小空間点検ロボット「moogle(モーグル)」は、住宅の床下だけでなく、空調ダクトや共同溝、橋梁のキャットウォークなど、人が直接入り込むのが困難な場所の点検作業で力を発揮する。
現在のモデルは、15cmの段差を乗り越えられるように改良した4代目。昨年10月から外販も始めた。サイズは長さ49.5cm、幅28cm、高さ22cmで、重さは約11.5㎏。広範囲を捉える点検用カメラや走行用の広角カメラ、LED(発光ダイオード)照明などを搭載している。
モニターを見ながら、コントローラーで遠隔操作する。連続使用可能時間は1時間以上。コンクリートはもちろん、土の上も走行可能で、基礎や土台の損傷のほか、コンクリートのはく離や鋼製土台のボルトの緩みなど、さまざまな個所の点検に活用できる。
販売価格は200万円(税別)で、リース販売も行っている。同社では当面、同業のハウスメーカーを中心に営業展開する方針だが、次のステップとして、公共インフラの管理者やゼネコンなどへの売り込みも視野に入れている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月6日 12面
0 コメント :
コメントを投稿