竹中工務店は、自社開発した耐火集成材「燃(も)エンウッド」の適用工事で環境負荷抑制効果を試算した。同社は現在、大阪市で耐火木造建築の事務所ビル「大阪木材仲買会館」の施工を進めており=写真、「森林サイクルに組み込まれた木材を採用することで、建設工事の際に排出される2割のCO2を削減できる」(同社)。この工事では約100m3の木材を燃エンウッドの材料として使用しているが、約0.4haの森林で育成される木材に相当するという。
木質の巨大な柱 |
建設地周辺はオフィスやマンションが立ち並ぶ街区で、従来は大規模な木造建築の計画は困難なエリアだったが、国土交通大臣認定の取得によって通常の行政手続きで建設が可能になった。
同社はこのほか、横浜市に計画がある商業施設「サウスウッド」でも燃エンウッドを使った施工を進めている。今後は、学校や医療施設、官庁施設などにも採用を働き掛け、「特に都市部での大規模木造建築の実現に向けて重点的活動を行う」(同社)方針だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月1日 3面
0 コメント :
コメントを投稿