2013/02/25

【インタビュー】清水建設から明治大学ラグビー部監督に就任した丹羽政彦さん


民間建築の営業マンとして活躍していた清水建設を休職し、明治大学にラグビー部の監督として出向した。週末だけ監督などを務める社員はこれまでもいたが、休職して出向するのは同社でも初めてのケースだ。明大から監督就任のオファーが来た際、「果たして自分にやれるのか。やっていいのか」と葛藤(かっとう)があったものの、トライすることにした。明大ラグビー部時代に同期だった吉田義人前監督からバトンを手渡された。

 入社後もラグビーを続け、1999年に現役を引退。その後は、明大ラグビー部で高校生の勧誘活動を続けたほか、地元北海道の高校でコーチなども務めた。
 「建設業はオーダーメードで物をつくる。さまざまな人の考えや思いがある中で、コミュニケーションを図りながら仕事を進めていく。ラグビーもチームによる判断型のスポーツで、相通じる部分があるのではないか」と感じている。「選手たちの良き理解者として、技術面、精神面ともに指導していきたい」と力を込める。
 目標は言うまでもなく「優勝」。「結果を出すのがスポーツだが、そこにたどり着くまでのプロセスをどうつくり込むかが極めて重要になる」。監督の任期は2年が基本で、最大4年。「自らもステップアップして(清水建設に)戻って来る」
 1991年3月明大文学部卒後、同年4月入社。総務、人事、工務などを経験した後、北海道支店営業部営業課長。札幌市に家族を残し、寮で学生たちと寝食を共にする。44歳。

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