2013/02/02

【140年】富士山頂レーダー建設などの歴史に触れる 大成が記念サイト

富士山頂にヘリで運び込んだドーム
大成建設は、同社オフィシャルサイト内に「創業140周年記念サイト」を開設した。創業者・大倉喜八郎の生涯や、歴史に残る一大建設プロジェクトなどを紹介。80余年の時を経て、いまも同社のモットーとして受け継がれている建設人の心構え『工場十訓』も掲載している。1873(明治6)年の大倉組商会設立から数え、大成建設はことし10月に創業140周年の節目を迎える。記念サイトでは、日本初の法人建設企業設立や地下鉄銀座線、富士山頂レーダー基地の建設、トルコで施工中のボスポラス海峡横断鉄道工事など、時代を象徴する「未来へ語り継ぐ物語」をコンパクトにまとめている。
 “工事中はご迷惑をおかけします"とあいさつするヘルメット姿のイラスト看板。いまでは、どこの建設現場でも当たり前に見かける光景の原点が、大成建設で生まれた『安全坊や』にあるという雑学も楽しい。
 何十もの会社を興し、文化・教育にも熱心だった大倉喜八郎の交流マップには、伊藤博文や渋沢栄一、安田善次郎、横山大観、フランク・ロイド・ライト、孫文ら偉人の名前が並ぶ。
 また、1929(昭和4)年に当時の横山信毅専務が、建設業に携わる者の心構えとして、10項目にわたって五七調の歌に詠み込んだ『工場十訓』も全文掲載。
 「責任はおもきものなり後の世に のこる仕事の恥をさらすな」「何事も工夫こらして進めかし 無駄をはぶけば上下繁昌」「終わりこそ大事なりけり丁寧に 清めてわたせ跡をにごすな」など、色あせることのない普遍的な教えがつづられている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年1月31日 3面

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