安藤建設とハザマは14日、4月1日に発足する合併新会社「安藤・間」の3カ年中期経営計画(2014年3月期-16年3月期)を発表した。「『安藤ハザマ』ブランドを確立し、強い経営基盤と高い収益力をもつ、存在感の高い企業を目指す」との中期企業ビジョンを制定。最終年度の目標数値には、建設受注高3000億円、売上高3100億円(連結3300億円)、経常利益60億円(同65億円)を掲げた。
両社が築き上げてきた実績をもとに、補完性を生かして技術力、営業力、コスト競争力を再構築し、事業の強化と効率化を推進する。また、継続的な成長のため、経営資源の最適配分と必要な投資を行う。
基本戦略として、▽土建コラボレーションによる営業力・提案力の向上▽スケールメリットの発揮、生産システム改善によるコストダウン▽保有技術・ノウハウや施工実績の活用、技術開発の強化でシェアアップ、収益力を改善▽事業領域拡大に向けた取り組み--を打ち出した。
土木事業では、総合評価案件に対する組織対応力を高めるほか、インフラの大規模更新プロジェクトを始めとする土木リニューアル分野に注力する。
建築事業は、合併による顧客基盤と総合力の拡大を生かした提案営業を展開。建物用途ごとに、設計施工案件や特命受注案件をつくり込む。豊富な元施工物件を中心に、リニューアルにも積極的に取り組む。
海外は、得意領域(地域、顧客)での建築事業を拡充する。顧客満足を獲得し、他国展開なども図る。土木は既存市場の拡大・深化を進めるとともに、新規市場開拓にも乗り出す。
技術開発に当たっては、新分野やオリジナリティーのある先進的な技術の研究開発に力を注ぐ。営業や生産活動への貢献度も高める。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月15日 1面
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