東京都小平市は、妹島和世建築設計事務所が設計・監理を担当する市立仲町公民館・仲町図書館のイメージ図を公表した。建物と緑と人々の活動が混ざり合う公園のような施設とし、周辺地域の緑と溶け込んだ地域のシンボルとなる施設を目指す。
建物はコンパクトでありながらゆとりを感じられ、人と環境に配慮した維持管理しやすい施設となっている。具体的には環境への配慮として、太陽光発電、屋上緑化、雨水利用、高効率照明器具、トイレへの自動水洗と人感センサー照明などを設置。空調負荷を低減するための日よけや近隣への配慮からエキスパンドメタルを壁面に採用している。
規模は、S一部RC造地下1階地上3階建て延べ1454㎡。フロア構成は地下1階が多目的室、印刷室、更衣室、ロッカー室、保育・お話室、開架書庫、事務室、機械室、倉庫、1階がエントランスホール、カフェラウンジ、多目的室、受付事務室、2階が読書ラウンジと多目的室、3階が読書ラウンジとなる。設計者の妹島和世建築設計事務所は10年度に実施した公募型プロポーザルで選定した。
工事は12年11月に指名競争入札し6億0800万円(税別)で落札した大成建設が担当する。解体工事を経て、6月から建築工事に入り、14年度第4四半期のオープンを目指す。
事業費は12年度予算と13、14年度の債務負担行為として、解体、建築、付帯設備工事、工事監理費を含めて約8億5000万円を確保している。
建設地は同市仲町145にある旧仲町図書館の敷地面積993㎡。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月13日 4面
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