竹の会所(撮影:堀田貞夫) |
由利本荘市文化交流館カダーレ |
金沢海みらい図書館(撮影:淺川敏) |
真壁伝承館 |
大賞の竹の会所は宮城県気仙沼市で地域に生えた竹を使い、地域の人たちと協力しながら学生らが自分たちの手でつくり上げた仮設の集会所。三宅氏は「このような建築がJIAで出てきたことはなかった。新しい境地を開くものだ」と評価した。
陶器氏は「これが大賞をもらっていいのか恐縮している。実感がわかない」と謙虚に受賞の喜びを語った上で「学生と子どもたちの純粋な心のふれあいを見ていると、建築の始まりが人の集まるところにあるということを気付かされた。建築は放っておくとどこかに飛んでいってしまうが、美しく羽ばたけるのは大地と離れないようたこの糸のように下で引っ張っているから。被災地で生きる人のまなざしを見ていると、これがたこの糸なのだと感じる」と座右の銘とする山本学治氏の言葉を用いて建築の意義を述べた。
斎藤氏は「建築と技術がどう融合し、触発、統合するのかに興味がある。6作品とも見事に価値観が共有されていた」と全体を評価した。同賞の応募総数は173作品だった。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月5日 1面
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