2013/02/18

【原発】3月末めどに放出設備設置を完了 福島第一の中長期ロードマップ

昨年6月時点での4号機原子炉建屋(撮影:東京電力)
経済産業省は、東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップの進捗状況を公表した。冷却計画については、原子炉の2号機について、水素リスクを低減する窒素封入のための機器を今後製作し、3月から現場設置工事に入る。
 滞留水処理では、山側から流れてくる地下水の建屋内への流入量低減策として地下水バイパスによる流路の変更を進めている。揚水井設置工事は12本のうち6本の掘削が完了。放出設備設置工事も3月末をめどに完了させる。処理水受けタンクは上期までに約8万m3の追加増設を行う。また、15年中ごろまでに最大70万m3の貯蔵量が必要となることから、今後、必要となるタンク容量を確認しながら、さらに敷地南側に最大約30万m3を追加増設する。
 使用済み燃料プールからの燃料取り出しについては、4号機は燃料取り出しカバー工事を進めており、11月には燃料取り出しに着手し、14年末の完了させる。3号機は実施中の構台設置や原子炉建屋上部のがれき撤去の作業を3月までに完了させる。
 このほか、約1000人の社員が入居しているJヴィレッジに設置した新広野単身寮について、住環境を改善する観点から、各棟にトイレ、シャワー、洗面所を設置することを検討している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月18日 4面


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