近畿地方整備局は18日、兵庫県香美町の柴山港で二重円筒ケーソン防波堤の据え付け作業を公開した=写真。国内最大のクレーン船を使い、重量7000tを超える円筒ケーソンを沖合に設置した。設置作業は、東洋建設が担当した。
日本最大のクレーン船「海翔(かいしょう)」を用いて据え付けを実施した。浮力を利用しながらケーソンをクレーン船でつり上げ、柴山港の沖合まで引き出し、据え付けた。
この日設置したケーソン(8号函)は二重円筒構造で直径29.4m、高さ26.5m。重量は7100tに上る。ケーソン製作は五洋建設と東亜建設工業が担当した。
設置個所の水深は約30m、波の高さ(最大波高)も10mと一般的な函型ケーソンではケーソン自体が大型化し、消波ブロックも大量に必要になるため国内では防波堤としては唯一、二重円筒ケーソンを採用している。
円筒ケーソンは一般的な函型ケーソンと比べ、波の力を分散して受け止める効果をもつ。さらに壁面を二重にし、外側の円筒には窓を設けたことによる消波効果に加え、港内外の海水が入り交じり水質の保全にも役立つという。
工事対象の外防波堤(西)の全長は450mで、計15函設置する計画だ。
1994年の1号函設置からこれまで7函(210m)を設置。今回の8号函設置は、2010年の7号函以来4年ぶりとなる。今回の8号函で、同防波堤は30m延長した。15函すべての設置が完了するのは「順調に進めば平成30年代後半」(同局舞鶴港湾事務所)になる見通しだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
日本最大のクレーン船「海翔(かいしょう)」を用いて据え付けを実施した。浮力を利用しながらケーソンをクレーン船でつり上げ、柴山港の沖合まで引き出し、据え付けた。
この日設置したケーソン(8号函)は二重円筒構造で直径29.4m、高さ26.5m。重量は7100tに上る。ケーソン製作は五洋建設と東亜建設工業が担当した。
設置個所の水深は約30m、波の高さ(最大波高)も10mと一般的な函型ケーソンではケーソン自体が大型化し、消波ブロックも大量に必要になるため国内では防波堤としては唯一、二重円筒ケーソンを採用している。
円筒ケーソンは一般的な函型ケーソンと比べ、波の力を分散して受け止める効果をもつ。さらに壁面を二重にし、外側の円筒には窓を設けたことによる消波効果に加え、港内外の海水が入り交じり水質の保全にも役立つという。
工事対象の外防波堤(西)の全長は450mで、計15函設置する計画だ。
1994年の1号函設置からこれまで7函(210m)を設置。今回の8号函設置は、2010年の7号函以来4年ぶりとなる。今回の8号函で、同防波堤は30m延長した。15函すべての設置が完了するのは「順調に進めば平成30年代後半」(同局舞鶴港湾事務所)になる見通しだ。
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