2014/06/19

【働く女性】「ゆるキャリ」で行きたい 仕事と生活の両立志向明らかに

三菱総合研究所(大森京太社長)は18日、「女性が活躍する社会の実現に向けて」と題した意見交換会を開いた。
 冒頭、同社プラチナ社会研究センターの川上千佳氏が女性のライフスタイルから考えるプラチナワークスタイル分科会などが実施した「女性の働き方に関するアンケート」の結果を報告した。それによると、理想のライフスタイルについて、「仕事もそれ以外の生活もほどほどのバランスでのんびりやる」と答えた人が43.1%、「両方とも同様に力を入れる」と答えた人を含めると76.4%に上るなど、「ゆるキャリ(ゆるやかにキャリアを伸ばす)」志向が多いという実態が分かった。

 仕事上の課題や制約については、「自分や家族」と答えた人が多かった。一方、プラチナワークスタイル(時間と空間に柔軟な働き方)について賛同すると答えた人が約6割を占めるなど仕事と生活の両方をあきらめず続けていきたいと考えている姿も浮かび上がった。
 これらの結果を踏まえ同分科会では、日本の女性就労や管理職の比率が国際的に低い水準にある中、働く女性の8割が「仕事も生活も両方で自己実現したい」と考えていることから、「家事・育児を男女同程度行う」「税制等の見直し」「女性が活躍できる組織風土の醸成と職場環境の整備」などが必要であるとしている。
 その後の意見交換では、ライフステージに応じて在宅勤務や非正規雇用、正規雇用など形を変えて働き続けていく必要性などについて活発な意見が出された。
 同調査は、20歳から59歳までの全国の働く女性2061人を対象にインターネット形式で行った。
 同社では博報堂や凸版印刷が幹事会社となって2012年に同分科会を発足、女性が働きやすい新しい働き方について、女性に限定し女性の視点で議論を重ねてきた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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