大阪商工信用金庫(大阪市中央区、小林良彦理事長)は、新本店ビルの建設に着手する。現在同ビルの設計を、安藤忠雄建築研究所に委託して進めている。既存建物の屋上部にある建築家・今井兼次がデザインしたレリーフを保存再生しながら、ガラス張りの現代的な建物に生まれ変わるという。解体工事は竹中工務店が担当、解体後引き続き竹中工務店・鴻池組JVで本体工事に着手する予定だ。2016年12月の供用開始を目指している。写真は解体に着手した本町ビル。
大阪市中央区本町2にある現在の「本町ビル」を解体、同信金の本店ビルとして建て替える。日本建築協会発行の『建築と社会』によると本町ビルの規模は、SRC造地下2階地上9階建て延べ約1万5000㎡。東洋紡の子会社だった東邦商事(現東洋紡不動産)の社屋として建設され、日建設計工務(現日建設計)が設計、大林組の施工で1961年に完成した。
屋上には“日本のガウディ”と呼ばれた今井兼次がデザインしたモザイクタイル貼りのレリーフ「フェニックス」があるほか、東北側外壁部(1-2階の間)には彫刻家・植木茂の手による石彫レリーフがあしらわれていることから、大阪市が都市魅力を発信する取り組みの一環で実施している「生きた建築ミュージアム」のひとつにも選ばれている。
新本店ビルの設計は、安藤忠雄建築研究所が担当。同信金によると規模は地下2階地上12階建て、外観はガラス張りで開放的なイメージを演出する。構造や延べ床面積などは現在も検討中で、現時点でまだ確定していないという。屋上部のレリーフは解体後、新本店ビルの西側に設けられる予定のパブリックスペースに設置し市民に公開するなど、「旧建物の遺産の継承を図る」(同信金)方針だ。
8月ごろから解体工事に本格着手し、15年2月めどに終了。同年4月から新築工事に着手、1年半の工期で建設し16年12月の供用開始を目指す。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
大阪市中央区本町2にある現在の「本町ビル」を解体、同信金の本店ビルとして建て替える。日本建築協会発行の『建築と社会』によると本町ビルの規模は、SRC造地下2階地上9階建て延べ約1万5000㎡。東洋紡の子会社だった東邦商事(現東洋紡不動産)の社屋として建設され、日建設計工務(現日建設計)が設計、大林組の施工で1961年に完成した。
竣工当時のフェニックス(『建築と社会』1961年7月号掲載、日本建築協会提供) |
新本店ビルの設計は、安藤忠雄建築研究所が担当。同信金によると規模は地下2階地上12階建て、外観はガラス張りで開放的なイメージを演出する。構造や延べ床面積などは現在も検討中で、現時点でまだ確定していないという。屋上部のレリーフは解体後、新本店ビルの西側に設けられる予定のパブリックスペースに設置し市民に公開するなど、「旧建物の遺産の継承を図る」(同信金)方針だ。
8月ごろから解体工事に本格着手し、15年2月めどに終了。同年4月から新築工事に着手、1年半の工期で建設し16年12月の供用開始を目指す。
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