『コンクリートから人へ』というスローガンを掲げていた民主党。この言葉には、当初から建設業界の批判が集中していた。しかし東日本大震災を経験してから、どうもその方向性は変わりつつあるようだ。
大畠章宏国土交通相が1日の叙勲祝賀会会場で、驚きの発言をしたことが話題になっている。大畠大臣は壇上のあいさつで、「今回の震災では、コンクリートが人の命を救った」と前置きし、「コンクリートも人も大事であり、何よりも人の命を大事にした仕事をしたい」と訴えたのだ。
これから本格化する被災地の復旧・復興に向けては、世界で最も災害に強い国土づくりにまい進し、新しい日本の国づくりをスタートさせたいと話した。
松本龍復興対策担当相が就任1週間で辞任するなど、相変わらす人の入れ替わりが激しい民主党政権だが、今回の発言は建設業界にも大きな期待をさせるものだ。期待を裏切らないよう、一貫した政策が望まれる。
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