2011/07/21

11月27日に全国で建築事務所が大量閉鎖!?管理建築講習の未了者続出

全国で行われている講習会
 「11月27日に建築事務所が大量閉鎖!?」。全国の地方自治体が、建築士事務所に懸命な呼びかけを展開している。都道府県に登録する建築士事務所は、士法改正で管理建築士の講習を受けなければ登録取り消し処分を受けることになる。一方で、どうしたわけか受講していない事務所が大量に残っており、このままでは受講猶予期間終了後に、大量の事務所が閉鎖に追い込まれる。
 先月国土交通省が調査した講習未了事務所は、全国でなんと2万6000者、じつに全国の建築士事務所の22%がまだ講習を受けていないことになる。
 大阪府住宅まちづくり部では、管理建築士講習の受講を懸命に呼び掛けているが、府下の7142事務所のうち1351事務所が未受講。ほかの自治体でも同様の状況が続く。
 仕事が減っていたり、講習義務づけ、業務報告書の提出義務化なども影響し、1級建築士事務所は5年前に比べて約7500事務所も減少した。人の命を預かる設計という仕事を続けるには、きちんと法改正にも対応してほしい。

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