2011/07/25

kw+hgアーキテクツ設計の武蔵野プレイスににぎわい

 東京都武蔵野市がJR武蔵境駅前に建設した「武蔵野プレイス」が開館し、連日多くの市民でにぎわっている。設計・監理はkw+hgアーキテクツ(川原田康子代表、比嘉武彦代表)、建築施工はフジタ・白石建設・清本建設JVが担当した。
 設計を担当したkw+hgアーキテクツによると「室内は”ルーム”と呼ばれるシェル状の角のない空間が次々とつながる構成になっており、”ルーム”が大小さまざま縦横につながっていくことで個別の落ち着きを持ちながらも全体的に共鳴するような建築を目指している。建物外観は、内部の”ルーム”のつながりがそのまま外に現れてきたようなかたちになっており、曲面を繰り返し用いることでやわらかい印象をもたせ、子どもたちにもメッセージが届くように配慮しいる」という。
 また曲面を多用してはいるが、総合的な合理化で大幅なローコスト化を実現しているということだ。
 施設規模は、SRC・RC造地下3階地上4階建て延べ9809㎡。図書館をベースに、生涯学習支援・市民活動支援・青少年活動支援などの複合機能を持ち、ライブラリー、会議室、スタジオ、ギャラリー、カフェなどを備える。多様な活動を通して人が出会い交流する場(プレイス)を提供する。周辺の樹木との調和を図るため、地上部の建物高さを抑える一方、地下には3層を配し、深さ17mを超える大深度地下工事を実施している。
 所在地は東京都武蔵野市境南町2-3の農林水産省食料倉庫跡地2166㎡。一体的に整備した約2000㎡の境南ふれあい広場公園も同時に開園し、市民に憩いの場を提供している。

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