2011/07/26

安曇野市庁舎コンペは円弧状ファサードに高評価

完成予想パース
 先日内藤廣JVが最優秀をとった長野県安曇野市の新本庁舎は、円弧状のファサードが大きく評価されていたことがわかった。これは審査委員会の講評が公開されたことで明らかになったもので、審査委員長の古谷誠章早大創造理工学部教授は、「円弧状のファサードがアルプス連峰を望む雄大な眺望に対峙し、また隣接する老人保健施設に対する圧迫感も低減している。さらに扇形の平面形が功を奏し、北側外構に生じる日陰が最も小さく、冬季の外部空間のあり方にも配慮が行き届いている。安曇野型の環境建築を追求し、省エネルギー、省コスト性、防災安全性にも優れた提案」と話す。
 JVは、内藤廣建築設計事務所、小川原設計、尾日向辰文建築設計事務所で構成している。本庁舎は4、5階建て延べ約1万8000㎡規模を想定。総事業費は79億8000万円程度。基本設計は11月30日までにまとめ、2012年度着工し、15年度の竣工を目指す。
 建設地は、同市豊科5609-3ほかにある豊科近代美術館と同市豊科南穂高2997ほかの豊科プール跡地を併用した敷地となる。

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