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上野毛駅 |
5月下旬、安藤忠雄氏と、妹島和世氏がそれぞれデザインした鉄道駅が相次いで完成した。安藤忠雄氏は、東京の東急大井町線上野毛駅、妹島和世氏は茨城のJR常磐線日立駅自由通路だ。世界的にも著名な2人の建築家のデザインによる駅舎は、きょうもにぎわいを見せている。
東急大井町線上野毛駅は、急行通過線設置とバリアフリー化を含んだ駅舎の機能拡張計画で、安藤氏はこの駅について「上野毛通りを挟んだバス停のある駅前広場を中心にして、駅の諸施設を一体化し、全長約120mの細長い大屋根で覆うことを考えた。道路を超え駅全体を覆う大屋根には円形にぽっかりと穴が開いている。それは、駅の中心を表し、人々が集まってくる場を表している」というのがデザインのねらいだ。
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日立駅 |
一方妹島氏は日立市の出身だ。市内の小中学校を卒業後、高校に通うため日立駅と水戸駅を往復したという。
妹島氏はこの駅舎について「コンペの際は“日立らしさ”を求められました。日立らしさとは何か、を考えた時、海と山を体感できることが、このまちの良さだと思いました。その両地域を結ぶ役目を担うと同時に、駅から海が見えたらいいな、ぜひ見てみたい、という昔からの願いをデザインに込めました」という。
いずれの駅も一見の価値がある。夏休み、できたてのうちに両駅を見ておくのも一興だ。
(電子メディア局・T)
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