2011/07/22

高速道路は「命の道」。大震災で重要性浮き彫りに

 東日本大震災を経て、改めて道路整備の重要性が叫ばれはじめた。津波によって三陸沿岸地区の道路が使用不能になり、国土交通省らは「くしの歯作戦」と呼ばれる道路復旧方法を採用した。これは、まず内陸から海側に向かっての縦軸ラインを優先して確保し、その後海岸沿いの道路を復旧させるというもの。実際に緊急輸送路としての国道45号線は3月18日までに97%が通行可能になった。
 東北中央自動車道、日本海沿岸東北自動車道、東北横断自動車道酒田線の早期全線開通を訴える吉村美栄子山形県知事は、「東日本大震災から4カ月が経ったが、人の行き来や物資輸送の面で、道路の果たした役割は非常に大きかった。改めて、緊急輸送道路確保の重要性が認識された。未着手区間の早期事業化と東北地方の1日も早い復興に全力で取り組んでいく」と決意を語る。
 3路線の建設促進同盟会も組織され、震災で鉄道や港湾が機能しない中、いち早く復旧した道路が、「命の道」の役割を果たしたと訴える。
 地方の高速道路は、いまだにミッシングリンクが多数存在しており、災害時に代替機能を発揮する高速道路ネットワークの形成が求められている。

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