2011/07/06

第三京浜港北ICと首都高生麦JCTつなぐ巨大シールドトンネル

  第三京浜港北ICと首都高生麦JCTをつなぐ「横浜環状北線」の建設がちゃくちゃくと進んでいる。この工事は、世界でも最大級のシールドマシンを2基使って一気に掘り上げる大工事だ。2010年10月に発進したシールド機は5月末に鶴見川を横断した。6月末までに約1㌔を掘り進んだ。施工は大林組・奥村組・西武建設JVが担当している。トンネルの掘進は13年2月ごろ完了する見込み。
 このトンネルは、外径約12・5メートルのシールドマシンを使い、長さ約5・5㌔の長距離トンネルをつくる。上下線2本のトンネルを同時に並列掘削するという難工事だ。
 横浜環状北線は第三京浜道路港北インターチェンジ(IC)から首都高横羽線生麦ジャンクション(JCT)をつなぐ延長8・2㌔の高速道路。全体の約7割に当たる5・5㌔が地下トンネルで、両端は高架構造にして既設道路と接続する。総事業費は約3450億円。2016年度に開通する予定。
 シールド機の掘進速度は1日に約12m。東日本大震災に伴う節電対策として工事工程を見直し7、8月は掘削作業を一時中断することにした。この間に内部の設備工事などを行う。9月から再稼働するが、2機を交互に運転するなどピーク電力の抑制にも努めている。
 11年度には全線で工事が本格化する。3月に都市計画決定された横浜環状北西線と接続する港北JCTは、11年度中に工事契約する予定。今夏からは橋梁部の基礎工事なども始まる見通しだ。

建設中のシールドトンネル。人と比べるとそのスケールがわかる

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