2012/01/18

岡村製作所がユーロスターFrecciarossaに革張りチェア納入

 岡村製作所は、イタリア最大の鉄道会社「Trenitalia社」の車両ETR500系に、ニューコンセプトシーティング(オフィスチェア)を納入した。ヨーロッパの鉄道車両への納入は日本のオフィス家具メーカーとして初。車両イメージに合わせたレッドカラーで、背、座面ともに革張りの特注タイプだ=写真。
 納入したのは「Leopard(レオパード)」。同高速列車ユーロスター・イタリアETR500系は、赤色をベースにシルバーグレーを組み合わせた色鮮やかなツートンカラーで、「Frecciarossa(赤い矢)」という愛称で親しまれている。
 現在進められているリニューアルの一環で、ミラノ~ローマ~ナポリ間を運行するエグゼクティブクラスの車両内に設置された会議室に、ミーティングチェアとして納入した。2011年11月から営業運転が始まっている。インダストリアルデザインの名門「イタルデザイン・ジウジアーロ」社が列車の内装デザインを担当した。
 「Leopard」は、沖電気工業(OKI)との共同開発。OKIのメカトロニクス技術から生まれた「ロボットレッグ」と岡村製作所のシーティング技術が融合。筋肉のメカニズムを応用し、着座から立ち上がりまでの姿勢変化に追従した優れたフィット感で発売以来、高い評価を得ている。車両シート納入実績を基に脚を固定。高い耐久性も確保している。

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